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シリコンバレー駐在のIT商社マン、榎本瑞樹(ENO)が綴る米国最新ICTトレンド

デジタルサイネージEXPOレポート(1)

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デジタルサイネージEXPOは2月25日、26日の2日間ラスベガス・コンベンション・センター(LVCC)で開催され今年で6回目を迎えます。Wireless Ronin, BroadSign, SCALA, Netkeyなど大手どころがスポンサーを飾り「Out of Home Network Show」も併催されていました。関係者の話によると展示出展者は200社を超え、来場者も昨年より多いとのことで不況を感じさせない盛り上がりでした。カンファレンスは6カテゴリ(Retail、Advertisers & Brands、Hospitality、Public Space、Digital Signage101、Tech Track)合計30セッションと充実した内容でした。

「デジタルサイネージ」とはいわゆる電子看板のことで具体的にいうと「空港や電車、ホテル、店頭など公共スペースにおいてディスプレイやプロジェクターによって映像や情報を表示する広告媒体」です。皆さんの身近なところでは「山手線トのレインチャンネル」があります。天気予報やニュース、某社の英会話など満員電車の中では思わず見てしまいますね。テレビCMのように不特定多数に一方的に配信するのではなく「見る人の場所や属性、時間などに応じて情報を提供する」動きで、テレビ、新聞、雑誌、インターネットに次ぐメディアとして注目を浴びています。

この市場は急速に成長している分野でABI Reseachによると、昨年の米国での市場規模は$641M(約640億円)、5年後の2013年には$1.4B(約1400億円)と2倍以上に膨れ上がると予測しています。これはハードウェア、ソフトウェア、設置などのインテグレーション市場予測ですのでコンテンツ市場を入れるとそれ以上です。

今年のキーワードは、「デジタルサイネージ、モバイル、インターネットとの融合」「顔認識など視聴者測定」「デジタルサイネージ・ソフトのSaaS化」といったところでしょうか。日本では「いなげやさんの事例」に見られるようにLEDディスプレイをネットワーク接続してコンテンツをリアルタイムする形が主流ですが、こちら米国では店頭に来たお客さんの携帯電話にクーポンを送るなどインタラクティブを追求した具体的な事例を数多く聞くことができ、やっぱり進んでるんだな~とワクワクしてしまいました。

今年のアワード受賞企業はこちら。APEXアワード、コンテンツ・アワードの合計10社が選ばれました。その中で印象的だったのは、LocaModaというマサチューセッツ州ケンブリッジにあるスタートアップです。(家の近くにオフィスがあるというのもあるんですが・・・・。)この会社はニューヨークのタイムズ・スクウェアの巨大なスクリーンを含む、全米各地のレストランやバーのディスプレイに映し出されたコンテンツに携帯電話からインタラクティブに参加できるものです。

これまではタッチスクリーン技術を使っていた操作が、携帯電話のテキストメッセージでリモートから操作できるようになっています。その上でFaceBookなどのソーシャルネットワーキングサイト(SNS)と連動したプラットフォームを提供しているんです。CEOのStephen氏によると、「デジタルサイネージとモバイル、そしてインターネットを一体化」すること消費者の注目を集めてより効果があるマーケティング・キャンペーンが打てるようになるとのこと。

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レセプション・パーティでLocaModaのCEO、Stephen Randall氏とパチリ

その他、いくつか事例を踏まえて近々ご紹介したいと思います。

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