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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

確定申告の季節

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 2月に入ると、ぽろぽろと源泉徴収票が各社から届く。いよいよ確定申告の季節だなあと思う。

Dscf0408a   筆者は税務署から見れば個人事業主であり、近年では青色申告をしている。当初は食わず嫌いで青色申告を忌避していたが、一通り作業したらするべきことは理解できた。毎年決まった時期に「あたたたたー」とまとめて収入や経費をソフトに入力すると、損益計算書と貸借対照表が出てくる。

 ただし次は申告用紙に数字を手で転記する。また、源泉徴収票や各種支払いのエビデンスなど添付書類をのりでぺたぺたと貼り付けなくてはならない。最終的にはバスで税務署まで出掛けて書類を届けるということをする。

Keisannta  なお国税局のHPには「確定申告書等作成コーナー」というのがあり、ここからWebフォームの青色申告書が開いて入力することもできる。

 でも、これでは出来上がった結果を用紙に転記するのと大して手間が変わらないような気がしてしまう。せっかくソフトを使っているのだから、ソフトで作成したデータをファイルで送付またはアップロード、なんてできるといいのに、なんて思ったりしたが……

 ……それがe-Taxらしい(爆)。

 ただ現時点ではまだ筆者にはe-Taxは敷居が高く感じる。最初の申告とか、専用ソフトのインストールは、……まあいい。だがその先に、認証サービス関係で費用がかかる。

All About>確定申告は、電子申告・e-Taxが便利!

 んー。なんだか高速道路の料金所を止まらずに通り抜けられるETC装置みたいだ。いや、なんとなく、感覚的に。年に一度の申告でこの出費は……べらぼうに高いとはいわないけど、これを準備・購入してまで電子申告しようという気はまだもう少し、いまいちである。

 あとデータ送信後は、遅滞なく、添付書類を別途税務署に送付しなくてはならないところがひっかかる。うー。それなら申告書と一緒に送付・提出しちゃおうかなという気になってしまう。

 加えてe-Taxの仕様とは全く関係ないが、心理的な問題もある。筆者はボーナスがない身分なので、確定申告の税金還付はボーナスのようなものだ。だから税務署に出向くのはボーナス査定面接のような、どこか儀式のような感覚がある。実際には紙を渡してハンコをもらうだけなのだが、それなりのまとまった金額を行政に対して「返してたも」と申請するにはそれなりの礼儀をもって臨みたいという気持ちがある。

 とどめにものすごくアナログな理由が出てしまったが、そんなこんなでe-Taxはまだ実践していない。また今年もバスで税務署参りかなあなんて思う今日このごろ。

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