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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

イングランド・アイ

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 最近、長いURLを口頭で伝達してもらった。URLや電話番号などは確実性を期すためにメールを使うことがほとんどだから、聞き取ってメモすることなんてすごく久しぶりのような気がした。

 社会人になったころ、上司らのスペル伝達が的確で早いことに驚いた。例えばBANKなら、

「ブラジル・B、アメリカ・A、ニューヨーク・N、コリア・K」

 などと言う。これがスラスラ出てくるので圧巻だ。新人社員らがまねしようとしても、すぐつまずいてしまう。

「アメリカ・A、カナダ・C、・・ん?Qは??」
「クイーンでいいんだよ」

 主に地名を使うようだが「ビクトリー・V」など例外もあるようだ。要は、相手に伝わればいい。それで若手社員で覚えやすいものを作ろうと意見を出し合ったりした。

「Pはパンダ!」
「パリだよ」

 ある日、先輩が電話口でスペルを伝えていた。そばにいた社員は会話をなんとなく耳にしながら聞いてないフリをして仕事をしていた。

「ではスペルを伝えますね。カナダ・C、パリ・P……」

 だが次の瞬間、みんなずっこけた。

「イングランド・アイ」

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