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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

王様ロードは苦手

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 ンナーナナナ、ナナーナーナーナ、ナーナーナナナ(ドンドコ、ドンドコ、ドンドコ、ドンドコ…)。そう、塊魂

 ドラクエのどれかは忘れたが、それいらいゲームはごぶさただった。しかし昨年末に実家で弟の塊魂を見て、はまるようになった。7月に新作「みんな大好き塊魂」が出てから一日の終わりの楽しみとしてこつこつ続け、ついに王様と王妃も巻き込めるようになった。

 新作ではゲームの途中にロードが発生するが、その処理がなかなかナイスだと思う。「アー、ようやく話せた。王様ロードは苦手」と素直に能力の限界を告白しているところがいじらしい。そういわれてしまうと許せてしまう。さらに王様の独り言が続く。

 かつてエンジニアだった時、熟練のプログラマから時間がかかる処理を目立たなくする「ある秘策」を聞いた。ユーザーにとって待ち時間はたとえ短時間でも不快にさせる危険性がある。プログラマとしてはできるだけ軽快に見せたいと思惑がある。そこで何かプロンプトを出すというのだ。

 例えば「計算」というボタンを押して大きな処理が始まるとする。そのボタンを押した後に「処理を始めます [OK]」など、わざとプロンプトを出しユーザーに操作をうながす。しかし実際はボタンを押したら処理はスタートさせてしまうというのだ。ユーザーがプロンプトに応える間、見かけの反応時間を短縮することができる。反応時間が短いならなんとか使える技である。

 塊魂のロードを見ながら、これに近い技が使われているような気がした。王様が独り言を話している間も、実はまだロード中なのではないだろうかと。ボタンを押さなくても独り言は自動的に継続するが、それでもユーザーには「待ちぼうけ」させることを防ぐことができる。……まあどちらでも、王様の愛嬌ある態度なら許せてしまうが。

 ところで私は手が小さいせいか親指で方向のバーを動かすのは苦手である。そこで私は塊魂をやるときには、

(1)ソファに座り
(2)ひざにクッションを置き
(3)その上にコントローラーを置き

 その状態でバーをつまんで動かしている。ついでにわが家は純正品ではない無線式コントローラーを使っている。

 無理な力がかかったのかもしれないが、ついに先日は方向を操作するバーが内部でポキリと折れてしまった。正確には基板から出ている棒と、ふたのように付いている親指が触る部分、それらが連結する部位が壊れてしまった。人間でいうなら関節付近の骨折というところか。

 それにしてもコントローラーを壊すまでゲームをやったのは生まれて初めてである。恥ずかしいというか、不覚というか。弟も夫もあきれている。とほほ。もう両親を巻き込んだことだし、そろそろやめようかなと思う今日このごろ。

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