オルタナティブ・ブログ > C'est la vie >

デジタルとアナログの間を行ったり来たり

ちりちりちりちりちりちりりん

»

 前に予告したとおり、500個の風鈴を音を聴くイベントを東京池上本門寺にて開催している。お寺の境内にある木々の間にロープをめぐらせ、そこに500個の風鈴をつるした。風鈴の音は9月4日の夕方まで聴くことができる。

 先週末は準備作業だったがダンスの本番(の手伝い)を優先してしまい、あまり手伝えなかった(反省)。昨日あらためて本門寺にでかけて音を聴きに行った。

 池上の駅から歩いてお寺に向かうと、急な階段がある。お寺や神社のなかにはこうして高台に設置されていて、過酷な階段を登りようやく到達するものもある。これは一種の演出のようにも感じる(当然セキュリティ的な配慮もあるだろうけど)。苦労して息を切らして登り詰めた時、そこに聖域が見える。達成感が参拝の尊さを引き立たせているように思う。だが一方バリアフリーな面も用意されていて、そういうのには大抵「女坂」とか名前が付いている。なかなか面白いなと思う。でもやはり王道は険しい階段を上ることだと思い、毎回階段を上り境内に向かう。

DSCF1134b  風が通らない場所では風鈴は直立不動のようで、さらに風が吹いても昼間はセミの音が勝っていて短冊は揺れるが音がなかなか聞こえない。おすすめはセミが静かになる日没以降だ。

 主催者と多少風鈴の位置やひもを調整した後、夕方を待つ。境内には近所の人がペットとの散歩やジョギングで通りかかる。この地域の生活感が漂う。通りかかる人は上を見上げて「きれいねえ」「でもセミがうるさくて聞こえないわね」と感想を述べていたりする。なかにはうわさを聞きつけたのかチラシを手にしている人、写真を撮る人もいる。

DSCF1131b  チラシといえば、ちょっとしたフライヤーを作った。実は手前みそだが、この写真は先日のリハーサルで私が撮影したものだ。すごくかっこいいフライヤーにしてもらえて感激している。コミュニティにはいろんな専門家がいて、それぞれの得意分野でかかわっている。今回のイベントでいろんな人に会えたこともすごく喜ばしい。風鈴は風を感じるメディアでもあり、このイベントは人と出会うメディアにもなったと実感している。

DSCF1137b  境内で夕方を待つ間、また一人、険しい坂を登ってきた男性がいた。周囲の普段着の人とはちょっと洗練された雰囲気があるなあと感じつつ、写真を撮るなどしていた。しばらくしてお寺の人と彼が戻ってきた。どうやら取材らしい。少し離れたところで聞き耳を立てていると、その彼はJ-WAVEのヤマカゲさんだと分かった。いつも声しか聞いたことがないので顔は知らなかったが、想像よりずっとかっこよかった(笑)。

 ということで、予告。今週金曜日のJ-WAVE OH, MY RADIOのなかでヤマカゲさんが風鈴をレポートしてくれるらしい。

Comment(1)