60秒間ソーシャルメディア インフォグラフィックに見るソーシャルメディアの本質
海の向こうではインフォグラフィックが文化として根づいているようで、ネットでもインフォグラフィックをたくさん見ることができます。ただ、とりあえずイラストを配置して、タイポグラフィー(文字をデザインして配置すること)を施してみました的なものが多く、「これはイイ!」というのはそれほど多くはありません。
ですが、今回紹介するインフォグラフィック「Every 60 seconds in social media」は切り口がなかなかよいです。一言で言うと、ソーシャルメディアが60秒間に行う活動を可視化する、というものです。
●Every 60 seconds in social media (infographic) | VentureBeat by Jennifer Van Grove[2012-02-25]
http://venturebeat.com/2012/02/25/60-seconds-social-media/#.T0lHaNoDdH8.twitter
インフォグラフィック中のデータを訳しておくと、次のようになります。
● Pinterest は 60秒間に 1090人が訪問する
● foursquare では 60秒間にチェックインが 2000個登録される
● flickr は 60秒間に 3125枚の写真がアップロードされる
● TAGGED では 60秒間に 3500人が新しい友達を見つける
● LinkedIn では 60秒間に 7610回検索が実行される
● StumbleUpon では 60秒間に 7630回スタンブルされる
● Twitter では 60秒間に 17万5000のツイートが投稿される
● Facebook では 60秒間に 70万のメッセージが送信される
● YouTube では 60秒間に 200万の動画が視聴されている
- ※ 上記のソーシャルメディアのうち、TAGGED と StumbleUpon が少し耳慣れないかもしれません。 TAGGEDはいわゆる "つながり系" SNSで、StumbleUpon はSNS+多機能ソーシャルブックマークのようなもので、Stumbleボタンを押すだけでオススメが表示され、新しいものに偶然出合うことができます。
最近、ちまたでは Pinterest が熱狂的に取り上げられ、Twitter はうわさ話で持ちきり、Facebook は "インターネット" パーティの華、foursquare のチェックインは自分の居場所を全世界に発信。
これらのものが何を意味しているかは明らかだと作者のジェニファーさんは言います。曰く、
ソーシャルメディアは世界を手中に収めた
そして我々は、1日24時間1440分を賢明に生きなければ、文字どおりソーシャルメディアに支配されてしまうのです。
[追記 2012-02-27]
その後、StumbleUpon について紹介しているサイトを見かけたのでご紹介しておきます。ブログ「the Public Returns - 続・広報の視点」のエントリー「ソーシャルグラフとインタレストグラフを合わせて「発見」を提供するStumbleUpon:デジタルでできていないことは需要喚起」によると StumbleUpon は次のようなものだそうです。
StumbleUpon は、セレンディピティ型SNSとも"Web discovery engine"とも呼ばれるもので、「Stumble! ボタン」を押すだけで、自分の気になるジャンルで、だれかが推薦している人気のあるエントリーやサイトが次々と現れてくる、というもので、時期によっては Facebook 以上にトラフィックを生み出していました。
その他詳細については、同エントリーをご覧ください。
●ソーシャルグラフとインタレストグラフを合わせて「発見」を提供するStumbleUpon:デジタルでできていないことは需要喚起(the Public Returns - 続・広報の視点)
http://capote.posterous.com/stumbleupon-provides-discovery-by-combining-s