Webトラフィックの51%はヒトではない者に占められている 【インフォグラフィック】
Webセキュリティ企業のIncapsula(インカプセラ)が興味深い調査レポート(とインフォグラフィック)を公開していました。
● What Google doesn't show you: 31% of website traffic can harm your business|Incapsula 2012-03-14
Incapsulaが相当数のWebサイトをGoogleアナリティクスで調査したところ、Webトラフィック(Webサイトへの訪問者)に関して以下の2点が明らかになったそうです。
● Webトラフィックの 51%をハッキングツールや検索エンジンなどのヒト以外の訪問者が占めている
● Webトラフィックの 31%を "ワルいやつら"(bad guys)が占めている
Webサイトのトラフィックの 31%を占める "ワルいやつら"(悪意のある訪問者)の内訳と被害の例は以下のとおりです。
- ハッキングツール(5%):機密データを盗んだり、マルウェアを仕込んだりする
スクレイパー(5%):他サイトのコンテンツの一部をコピーして運用し、個人情報などを盗む
コメントスパマー(2%):無関係なコメントやマルウェアへのリンクを投稿してサイトを危険に陥れる
スパイ行為を働くツールなど(19%):競合他社から企業機密を盗むなど
また、非ヒト訪問者のうち、残りの安全な 20%は検索エンジンや善良ボット(good bot)などによるものだとのこと。ヒト訪問者が 49%というのは多いのか少ないのか微妙ですが、今後もっと少なくなっていくのでしょう。
これらのデータを取りまとめたインフォグラフィック(↓)が秀逸で、筆者的には今月の最優秀インフォグラフィックに推したいと思います。
インフォグラフィックつながりで余談でありますが、最近筆者が気に入ったインフォグラフィックは以下のものです。「携帯電話の進化」を樹形で表したもので、派手さはないですが資料としてブックマークしておいてもよいのではないでしょうか。特に注目してもらいたいのは、1992年の携帯電話。"携帯" ではなく "肩下げ" です。NTTドコモのサイトによれば、実際「ショルダーホン」と呼ばれていたようです。関連リンク:ショルダーホン(車外兼用型自動車電話)
▼ 携帯電話の進化【インフォグラフィック】(クリックすると元画像が開きます)
(出所:Mobile Phone Evolution Infographic - Wilson Electronics Inc.)