「ひきこもり」が英語に欠かせない外来語に認定される
海外サイトのCRACKED.comの記事「9 Foreign Words the English Language Desperately Needs」に、英語に欠かせない9つの外来語のひとつとして「ひきこもり」が挙がっていました。とうとう「ひきこもり」が世界進出を遂げてしまいました。
まずは、記事の「Hikikomori」の語義と説明の冒頭部分を紹介いたしましょう。
- ひきこもり[Hikikomori] (日本語)
社会から隔絶した生活を送り、テレビづけあるいはビデオゲームばかりしている10〜20代の若者。
しかしながら、いまどきの40歳以下の人間ならゲーム機のひとつぐらいは持っている。かつて「ひきこもり」を表していた「ギーク(geek)」は、いまやビデオゲームファン、SFおたく、マンガ好きを表していてそぐわない。「ナード(nerd)」もガリ勉、秀才を意味するようになってしまった。かつてギークとナードが表していたものを意味する言葉が英語にも必要だ。
こういうわけで「ひきこもり」という言葉(外来語)が英語に "輸入" されたと記事では解説しています(ほかにもいろいろ書いてありますが、ちょっと偏見が入っている気がします。詳細は元記事をご覧ください)。
いずれ「ひきこもり」が「おたく」と同じように世界を席巻するのかどうかわかりませんが、オックスフォード英語辞典に載る可能性は大いにあります。しかし、載ったとしても、あまりうれしくはないような……。
さて気を取り直して、記事に取り上げられている9つの外来語と語義(英語)を挙げておきましょう。
どれもあまり馴染みがないのですが、Kummerspeck はたまに見かけるかもしれません。「Global宣言」によると、Kummerspeck は2011年に英語メディアに最も多く登場した言葉のひとつだそうで、その意味は「直訳すると悲しみのベーコン」で「ドイツ語由来で、英語においてより広く浸透している言葉である。やけ食いによる激太りを意味する」そうです。
● Shemomedjamo (Georgian) : To eat past the point of being full just because the food tastes good.
● Kummerspeck (German) : Excess weight gained from emotional overeating.
● Hikikomori (Japanese) : A teenager or 20-something who has withdrawn from social life, often obsessed with TV and video games.
● Gadrii Nombor Shulen Jongu (Tibetan) : Giving an answer that is unrelated to the question.
● Iktsuarpok (Inuit) : To go outside to check if an expected visitor has arrived, over and over again.
● Kaelling (Danish) : An ugly, miserable woman who yells obscenities at her kids.
● Neidbau (German) : A building (often of little or no value to the proprietor) constructed with the sole purpose of harassing or inconveniencing his neighbor in some way.
● Pochemuchka (Russian) : A person who asks too many questions.
● Pilkunnussija (Finnish) : A person who believes it is their destiny to stamp out all spelling and punctuation mistakes at the cost of popularity, self-esteem and mental well-being.
● 9 Foreign Words the English Language Desperately Needs|CRACKED.com [2012-02-28]
http://www.cracked.com/article_19695_9-foreign-words-english-language-desperately-needs.html
●英語メディアに最も多く登場した名前 ─ 1位はスティーブ・ジョブズ/3位にはフクシマも|Global宣言
http://www.globalsengen.jp/news/index.html