■ノーツSEの高齢化問題?
■ノーツが解らない!(ノーツと言う表現はノーツ/ドミノと思ってね!)
ノーツの移行を検討されているお客様中で多く耳にする事が、「ノーツが解らない」「システム部長が導入したノーツなので、詳細は不明です。」「入社した時からノーツサーバが稼働していて、どうなっているのか?」等です。ノーツの世界でお仕事をしている人もやはり私と同年代の人が多く、しかも顔見知りばかり、ノーツ高齢化・少子化(少数化ですかね)問題は深刻な問題です。知り合いのSEも、ノーツの世界から足を洗い、色んな技術者認定試験を持って、別の会社に転職した所、ノーツの仕事が入ってきたので、ノーツSEに逆戻りなんて言う技術者さんもいます。
■何故?引き継がれないのか
でもここで、ちょっと気になるのが、何故?次の世代に引き継がれて行かないのか?っと言う事です。今となっては、メールも業務DBも、その企業の情報流通の基盤となっているので、”解らないシステム””見えないシステム”で運用するのは非常に危険です。先ずは現行の状況をしっかりと把握して、新しいバージョンの機能をもっといじり倒して欲しいものです。
■技術者は他人の作ったものは触りたくない!
機動警察パトレイバーと言うアニメの中で、特車二課 整備班のシバシゲオと言う技術者がメーカーから配布された新しいOS「HOS(ハイパーオペレーティングシステム)」を「素性の知れないOSなんか入れたくない」との事で、起動画面のダミーを作って、従来通りのOSを載せていた!っと言うシーンを思い出しました。・・・・OSの世界まして、アニメの話と訳が違いますが、やはりSEさんは最初から自分が作っていないシステムに関しては、中々ポジティブになれないんだと思います。私も前職で、十数年汎用機のプログラミングをして来ましたが、他人のソースを解析しながらアプリケーションを改修するぐらい嫌な仕事はありませんでした。
■つまり
つまり、前任の技術者が構築したノーツのシステムを後任の人が何のためらいも無く引き継ぐ事が簡単では無いからなんですよね。だからと言って、既に企業のインフラとなったノーツのシステムを放置は当然できないし。稼働しているシステムの運用面は引き継げたとしても、ゼロから導入した初代担当者とは当然、把握できる範囲に差が生じます。(ある企業の前任者の人が、部署が変わっても、何か大きな障害が発生すると最後は呼び出されるんだとおっしゃっていました。)
■じゃあどうする!
先ずは、新しくノーツシステムの担当になる人には、テスト環境でゼロから構築する経験をされたらいかがでしょう?唯、現行システムと同じ物を作るのではなく、材料だけを提供して、現行と何か差が出てくるのか検証しながら構築して見てください。現行=100点では無く、もっと便利な機能等が眠っているかもしれないからです。(意外とノーツは隠れたコマンドなどがあり、ディープですよ!)
■そしてIBMさんへ
テスト環境構築にあたり、ライセンスの無償提供、構築ノウハウの情報提供(英語のサイトへのリンクでは、駄目です!)をぜひ検討してください。