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外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。

社会の寛容度

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先日、たわむれに、YouTubeで、1980年代の『漫才ブーム』の映像をいくつか観ました。私は子供のころからお笑い番組が大好きで、しかも、子供の割にはどちらかというと、オヤジ趣味的な、漫談、漫才、落語、コント、といった類が好きでした。そういう番組があるときは、よく父親と一緒にゲラゲラ笑って観たものでした。

そのなかで、当時、画期的な漫才師と言われた「ツービート」(若い方向けに念のため:ビートたけし、きよしのコンビですよ)の漫才の映像をいくつか観て、驚いてしまいました。所謂「毒のある」漫才が彼らの特徴だったのは憶えていましたが、ああ、当時はこんな発言も平気でテレビで流していたんだなあ、と改めて認識した次第です。

特に企業。消費者金融、パチンコ、地方の小企業などのスポンサーを馬鹿にしながらの笑いを取っているんですね。今では、全くありえないですが。以前は一般的なビジネスに比べ、低く見られがちな業種だったかもしれませんが、批判されたり馬鹿にされたりするなかで努力して、今では一定の地位を築いています。でも、当時は普通にそれを笑いのネタにしていた。そして観客もゲラゲラ笑っていた。。

しかし考えてみると、テレビも観客もスポンサーも、昔はもっと悪口・軽口・暴言のようなものに寛容だったのかもしれませんね。ひとを傷つけることに注意を払う必要はありますが、一方、自分自身、そう簡単には傷つかないように頑張ることも必要ではないかと私は思います。

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