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外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。

貯蓄額をカミングアウトした日 ~ 番長と遊ぼう!序章

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「コストの削減」という言葉から思い出すのは、7年前のある日の出来事です。その頃、私は当時交際していた今の妻と結婚を控えた時期でして、毎日のように会っては、結婚式を含めた将来に向けての色々な相談をしていました。「どこに新居を構えるか」「旅行へ行く時期はいつか」「家事などはどう分担するか」から、「庭のガーデニングはどうするか」など今から考えてみれば、それこそ微笑ましい(笑)話題で盛り上がったものです。

そんなある日、夜ふと空腹になり、バーミヤンに寄って、ふたりで食事をしました。なぜかその光景は良く覚えています。食事中、話題が家計の話になりました。これから生活に必要なお金の管理をどうしていこうかね、というのがきっかけでした。

何気なく、妻が訊きました。

「ところでアンタ、貯金どのくらいあんの?」

「えっ?」

咄嗟に私は頭の中で考えました。正確に言うべきか、どうか。でも私は正直に生きるべきという信条から、あっさりと白状することとしました。

「○○○万円だけど・・・」

「え?」

何を言ってんだヨ?と言わんばかりの対応に恐れを抱いた私は、もう一度小声で繰り返した。

「○○○万円だけど・・・」

「・・・」

結論から言いますと、彼女は私の数倍の貯蓄をしており、これまでの半生について反省しろと(笑)、30数年生きてきてどうしてこの程度の貯蓄しかできないのか、と説教されたわけです。お断りしておくと、私は特に浪費家というわけではないけど、自動車が好きで、引っ越しが好き、また書店に行くと目についた本を買ってしまうなど、経済観念が弱い面はありました。

その日、そのまま彼女を家まで車で送って行ったのですが、当時の愛車「赤のマスタング・コンバーチブル」が無駄の象徴のように映り、とても居心地・・・もとい、乗り心地が悪かったのを思い出します(苦笑)。

かくして、新生活を始める際の「資本金」額の差異により、「対等合併」のはずが、「吸収合併」になり、彼女のコストマネジメント方針に今でも私が完全に従っている有様です。そこで得られた家計におけるコスト削減手法の数々、近日「番長と遊ぼう!」のなかで紹介できたらと思います。私が言うのも何ですが、彼女は家計全般の管理能力が高くて、いつも感心してしまうのです。。。 以上、序章でした。

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