オルタナティブ・ブログ > 旅は道連れ、仕事はTRAVELERS Coworking !! >

コワーキングスペースでの出来事をはじめ、ウェブ技術やCMS構築について書いていきます。

週末だけの東北震災ボランティア・3回目と4回目(レーベン/岩手県陸前高田市)

»

 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)から半年 ...。
 ほぼ毎週末に震災ボランティアを運ぶレーベンボランティアバス(レーベンコーポレーション、筑波)は比較的初心者が参加しやすいと言われますが、20回近く参加している常連者もあり、バス2台で約70名程。夏を過ぎて、縮小あるいは解散するボランティアもみられる中、ここは facebook コミュニティまで出来て盛り上がっています。
 私はマイペースながら時々時間を見つけて参加しています。8月26日には岩手県の陸前高田市米崎町、9月10日には陸前高田広田町に行ってきました。

 8月後半に「東松山元気フェスタ」というお祭りがあり、そのときにバス車体をキャンバス代わりにするバスペインティングの企画があって、ボランティアバスはそのとき描かれたメッセージや絵でいっぱい。いろいろな思いを乗せたバスなのを再認識。バスを背景に記念撮影する人が多く、どこに行っても相変わらず目立ちます。 

 9月10日の行きと帰り、バスの隣座席に座っていたはボランティア初参加の大学生。何でも大学1年なのに公務員を目指している様子。理由を聞くと、はっきりした希望が無い人は公務員を目指した方が良いと大学で薦められたとか。良くも悪くも起業した私からすると、何だか寂しいなと思いながら、深夜バスの座席で浅い眠りにつきました。

 上の画像はバスの中で朝方に販売されていた缶バッジ。ここのボランティアが作成して、陸前高田ボランティアセンターに寄贈しているとのこと。ボランティアセンターでは300円、バスの車内販売で500円で販売していました。割高なのにボランティアの多くはバス車内で購入する人が多いのは不思議。少しでも状況を良くしていこうとする努力には頭が下がる気持ちです。

陸前高田市米崎町(8月27日、3回目)

 夏も終わり、涼しく作業しやすい季節になったかなと思いきや、暑い状況下の作業はしばらくは変わらないのかも知れません。長袖を着て長靴を履き、汗にまみれて、ひたすら瓦礫(ガレキ)撤去と草刈作業。ただ熱中症を考慮して、30分に一度は必ず休憩が入ります。

陸前高田市広田町(9月10日、4回目)

ここは2回目に瓦礫(ガレキ)撤去作業したすぐ近く。以前より瓦礫(ガレキ)撤去は進んでいましたが、代わりに鬼のような草刈り作業が待っていました。ただ約70人の力を合わせた流れ作業は半端無く、凄い早さで身の丈以上の草が刈られて、山のように積まれていくのは悪くない気分。

気仙沼温泉/お魚いちば

 陸前高田もそれ以外の町もそうですが、バスの車窓から見える町並みが、訪問する度に少しずつ復興を肌で感じるのは嬉しいですね。直接手伝いできている訳ではないのですが、仮設店舗が増えていたり、壊れていた建物や施設が利用できるようになっていたり、外を出歩く人が増えてきたりなど...。

 陸前高田市で作業を終えると、レーベンバスは一路、温泉のある気仙沼のホテルに向かいます。一度に人が押し寄せて、温泉内で込み合う課題はありますが、以前は整備中だった露天風呂も入は入浴可能に!レーベンバスは参加費4000円と低料金ながら、朝のおにぎり、昼の弁当、温泉代が含まれているのは素晴らしい。但し、それ以外の食事や集合・解散場所までの交通費を含めると、もう少し必要になるかもしれません。

 気仙沼港付近も整備されてきており、漁船らしき船も少しだけ見らるようになっています。ただ復興作業は遅れていた印象で、ひどく崩壊した状態の建物が多く見られ、最近やっとクレーンなど重機が入ってきた感じ。上記画像は先月末に開店した「お魚いちば」。奥にある小さなレストランでは豊富で新鮮な魚介類メニューが味わえます。現地のものを食べたり、お土産買ったり、お金を遣っていくことも大切な復興支援です!

 私自身、正直ボランティアに参加するとは、少し前は予想していなかったかも。ただ困っている人がいたときに手を貸せる人でありたいですね。周囲のアグレッシブな人達と比べ、小さな協力かも知れませんが、また参加したいと思っています。 

追記 2012年1月5日
ボランティアバス運営の価値観の違いから、2011年末に私が乗車していたときのリーダ役達はバスを降りて別団体を立ち上げており、現在のボランティアバス運営とは内容が異なる可能性があります。念のため追記させていただきます。

Comment(0)