「木を植えた男」フレデリック・バック展@東京都現代美術館
電車の中刷り広告で見かけた企画展に惹かれ東京都現代美術館(東京都江東区)へ。アニメーション関連に興味がある人のみならず、デザインやイラストに興味ある方々に楽しめる企画展と思いましたのでご参考まで。
フレデリック・バック氏(以下、バック氏)は、アカデミー賞を2回受賞しているカナダ在住のアニメーション作家。「木を植えた男」というタイトルは、そのフレデリック・バック氏のアニメーションの代表作であって、実際は「木を植えた男=フレデリック・バック氏」ではありません。もともと「木を植えた男」には、フランスの小説家ジャン・ジオノという原作者が存在します。
「木を植えた男/フレデリック・バック展」公式サイトが開きます
ただ「木を植えた男」に留まらず、バック氏の辿って来た歴史や残してきた作品は興味深いものがあります。はじめは、本の挿絵を描くところからはじまって、絵本やイラストレーター、テレビ番組、アニメーションというように時代の変化とともにステップアップしていく様子が、1000点以上と言われる作品群が表現しています。またバック氏は、フランスからカナダに移住後、世界各地を旅行して、晩年は少数民族との交流を深めるなど、好奇心旺盛なことに加えて、自然や平和を愛する優しい性格が、アニメーションにも強く影響しています。
東京都現代美術館の企画展は、巨大な空間に数多くの展示があることに加え、「木を植えた男」 などショートムービーも見られて、結構なボリュームがあります。私の場合、閉館時間が近く忙しい閲覧になってしまったのですが、興味ある方は余裕を持って見に行かれると良いと思います。
きっと心穏やかな気持ちになって、忘れていたことを思い起こさせてくれるかもしれませんよ。
フレデリック・バック展/L'Homme qui Plantait des Arbres
開催期間 : 2011年7月2日(土)~2011年10月2日(日)
開催場所 : 東京都現代美術館 企画展示室1階/3階 (東京都江東区)
当日券 : 大人1200円程度
URL : http://www.ntv.co.jp/fredericback/index.html