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ソニー、マックに楽曲配信

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 ソニーは3日、国内でパソコンのMac(マック)など米アップルの端末へ楽曲配信を始めた。アップルへの対抗上これまで配信してこなかった。将来的にはSME(ソニー・ミュージック・エンタテインメント)に所属する歌手の楽曲も無制限にMacで聞くことができるようになる。

 定額制音楽配信サービスは、ドコモが大々的に立ち上げたナップスターがアイチューンズとの戦いに敗れ、閉鎖に追い込まれている。しかし、最近ではSpotify(スポッティファイ)という新興サービスが生まれ、日本でもアイフォーンやアンドロイドなどスマホ向けにKDDIがLISMO unlimitedというサービスを立ち上げるなど市場が変化している。ソニーは米国などでMusic Unlimited(ミュージック・アンリミテッド)という定額制音楽サービスをスタート。現在1000万曲を取り揃えている。

 日本でのサービス開始で利用できるハードウェアはブラビア、プレイステーション3、プレイステーションVITA、Xperia、Androidウォークマン、SONYタブレットなどのソニー製品だけでなくMacのブラウザでも動作するようにした。

 ソニーは自社製品のMac対応をかたくなに拒んでおり、iPodとシェアを競っている携帯音楽プレーヤーであるウォークマンでも、転送ソフトをMacに対応させていない。ところがMusic UnlimitedについてはMacに最初から対応。さらに、AV Watchによれば、「7月中旬以降にiPhone/iPod touch向けアプリを提供する予定」という。実は米国のアップストアではMusic Unlimitedをアイフォーンで再生するためのアプリ(応用ソフト)が出ているのだが、日本からは地域制限がかかっており、使えないのだ。この対応が行われるということらしい。

 KDDIのLISMO unlimited、レコチョクのレコチョクplus+、そしてソニーのMusic Unlimitedと、日本企業はアップル/アイチューンズの牙城を切り崩すべく手を変え品を変え挑戦している。Music Unlimitedは現在のところ洋楽がほとんどで、日本の歌手は初音ミクなどわずかだ。国内ヒット曲のトップ20のうち五分の一を占めるソニー・ミュージックのコンテンツ力があれば、敵地であるMacユーザーからも月額1480円を得ることができる。さらには広く普及したアイフォーンなどでも買えるようにして売上を増やす。

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