iPhoneでGarageBand入門:ビートルズ「ヘイ・ジュード」をコピーしてみる(その1)
これまでiPadユーザーの特権であったGarageBandがiPhoneに対応したわけですが、GarageBandというものに触れるのはこれが最初、という人も多いのではないでしょうか。特にパソコンはWindowsを使っていて、iPhoneも使っているという人は、標準でiLifeがついてこないので、DAWというものがどういうものかというところからご存知ないんじゃないかと思います。賽
ぼくはGarageBandのONETOPIトピック @garageband_1tp のキュレーターを担当しているので、そのプロモーション用企画でもあります。iPhoneアプリ「ONETOPI」を公開しています。手軽にトピックのフォローがでいるので、ぜひつかってみてください。ダウンロードはこちらから。無料です。
ではまず基本から。GarageBand(ガレージバンド)というのは、とても簡単に音楽を作れちゃうアプリです。わずか450円という値段ですが、さまざまな楽器の音色を自由に操ることができ、さらに自分の歌声やギター、ピアノの音なども入れて、それを編集することができます。パソコンならば数万円に相当するくらいの機能が入っているのです。
音楽をパソコンで作ろうとすると、キーボードが弾けたり、ギターが弾けたりしなくちゃいけないと思うかもしれませんが、GarageBandはそういう人のための抜け道も用意しています。それがスマートなんちゃらという機能です。これを使うと、コードさえ分かっていれば、なんとか音楽を形にすることができるのです。
では、とても簡単で、誰でも知ってそうな曲をやってみましょう。ビートルズの「ヘイ・ジュード」です。これは、ジョン・レノンがオノ・ヨーコと付き合うようになって前の奥さんであるシンシアとの間にできたジュリアンと疎遠になった頃、ジュリアンを勇気づけようとポール・マッカートニーが書いた曲と言われています。で、いまジュリアンはどうしているかというと、@beatles_1topiで取り上げているので読んでみてください。
あ、ヘイ・ジュードの話でした。この曲はピアノの4つ打ちと呼ばれる、比較的やさしい伴奏なので、ピアノ弾き語りの初心者が通る道なんですけど(ぼくらの中学生のとき、大流行りしました)、GarageBandならさらに簡単に弾けるのです。
まず、この曲のキーとテンポに合わせて、GarageBandの設定を変えるところから始めましょう。
ではチュートリアル。
GarageBandを開くと、まずこの曲が表示されるはずです。「Curtain Call」っていい曲ですよね。ここから新しいプロジェクトを作ります。下の右から2番目にある+をタップします。
すると、新しい曲にするか、曲を複製するか聞いてくるので「新しい曲」を選択。
プロジェクトを作成すると、デフォルトの音源はKeyboardになります。ピアノを弾ける人ならこれを選んでもいいんですが。
キーボードを弾けない人でもキーボードを弾ける、Smart Keyboardを選びましょう。
選んだら、画面の右上にある、歯車アイコンで、曲の大枠を設定します。3つのタブがあるので、この一番右「曲」を選びます。
「曲」タブをタップすると、この画面になります。この中から、まずテンポを設定します。
「タップしてテンポを設定」というボタンを、1小節に4回タップします。これでテンポ調整。右の数字がBPM(Beats Per Measure)です。
次にキー(調)を設定します。Hey JudeはFメジャーなので、Fとメジャーをそれぞれ選択。
次に、トラックのタブに移ります。この画面の下をずりずりといくと……。
クオンタイズの表示があるので、ここで、クオンタイズ設定をします。これは、演奏の「揺れ」をきちんとしたリズムに自動調整してくれる機能。デフォルトでは「なし」になっているのを変更します。
1/8(8分音符)の解像度で調整してくれる設定です。これならかなりアバウトな演奏でもオッケー。
ここでようやく演奏画面に。でも最後の設定項目があります。左にあるボタン。
これがサステインペダルを使う設定。バラードなんかだと、キーを離しても音が持続するので、演奏が楽になります。やりすぎは禁物ですが。
おっと、もう1つ設定を忘れていました。GarageBand for iOSは、一度にレコーディングできる小節数が、デフォルトだと8小節に決まっているのです。これはあまりに少ないので、増やそうと思います。
1.1から、この最大値が32小節から10倍の320まで増えたので、余裕で100小節くらいにしておきます。
この設定で、録音してみた動画がこちら。
実際には、これがクオンタイズされているので、もうちっとまともなはずです。
最後のコードがちょっとおかしいのに気づくかもしれませんが、そこをなんとかする方法を次回で取り上げます。
関連記事:
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