オルタナティブ・ブログ > CloseBox & OpenPod >

Mac、iPhone、iPod、歌声合成、DTM、楽器、各種ガジェット、メディアなどの情報・雑感などなど

MTM06行ってきた:「カッコつけたいわけじゃなくて、こうしないと動かないんです」「Magnetic CycleMeter」

»

 東京工業大学 大岡山キャンパスまで、自転車で行ってきました。往復40kmくらい。とりあえず迷わずいけましたよ。

 展示でiPadが使われているブースが多かった。iPadをプラットフォームにしているだけじゃなくて、説明用に使われているのもけっこうあった。あれはたしかに便利だよね。パソコンよりも注目されるし。

 で、見たものを順繰りに紹介。

 前回SugarCapeのiPhone版を展示したところ。SFCとかパンカクとかそのあたりの人たちのブース。中には息を吹きかけるとスカートが吹き上がるというギミックで話題を呼んだ人も。今回は「中二病的」な展示で、手から何かのビームを発しているかのようなエフェクトを安価にできるシステム。100円ショップで買った手袋に、ARマーカーをマジックテープで貼り付けて、MacBookの内蔵カメラでその動きを読み取り、音を鳴らすという仕組み。

 出てくる音は、SugarCapeをベースとした、歌声合成だ。左手を動かしてあ行、か行、といった領域に入るとその行の音がなり、左手の傾きを変えると、あ-おまで発音が変化する。右手のポインターの位置は音の高さに連動するという仕組み。演奏するのは難しいが、平沢進氏に使ってもらうといいんじゃないかと思った。なにより、材料費が1000円くらいですんだというのがいい。一番高かったのはマジックテープだったという。このカッコイイおにいさんは、このデモのために化粧をしており、そっちのほうが金がかかったそうな。

 SugarCapeの中の人である横江宗太さんにSugarCapeどうなってるの、と聞くと、リアルタイムで演奏できるための仕組みをいろいろと考えていて、サーバアプリにしてMac上で動かし、今回のAR手袋経由みたいに、外部から制御していくようなことをやっていきたいという話だった。MacでもApp Storeができるので、そちらも試したいそうだ。やはり、MacBook Airとかが安く出たことにより自由度があがることは大きいようだった。

 製品名はまだ決まってないようだが、ブース名は「ファンデルワールス力」。

追記:名前が決まったようだwww

「カッコつけたいわけじゃなくて、こうしないと動かないんです」
研究論文
愉しみ方

 お次は、そのとなりのブースに展示されていた、iPhoneをサイコンにするやつ。どうせGPSでとるやつだろうと思ったら違った。キットを売ってる。

 なんだこりゃ、と思って、ブースの人に聞いてみた。これはちゃんとした磁気センサー式のサイクロメーターになるやつなんだそうな。パッケージには「Magnetic CycleMeter for iOS」とある。スポークに磁石をセットして、それをセンサーで拾ってiPhoneに転送する。転送する方法が……音を使うようなのだ。ケーブルをイヤフォンジャックにつなげるようになっている。

 このキットを1500円で、完成品を2000円で売っていたので、後者を買ってみた。あとで試してみるつもりだ。

 このアプリ「CycleMeter」(App Storeへのリンク)は既に売られていて、無料でダウンロードできる。このセンサーがない状態でどうするかというと、プラスチックの板をスポークに入れて、バシバシ音をさせたものをイヤフォンマイクで拾うという、すげーハック。これはこれですごいけど、砂利道とかだとうまくいかないこともあるという。この磁気センサーキットはそういうときに役立つ。今は画像が横向きだけなので、縦にも対応をお願いしておいた。

 WIRED VISIONでも記事になっているが、マイクを使ったところまでだ。

 こちらは同じ作者さんによる、iPhoneとiPadを使ったおもしろいシステム。iPhoneのカメラで見た映像をiPadに送るのと同時に、iPadからの操作に反応してiPhoneが動いて視点移動する。動きがキモくていい。

 自転車系ではこんなのもあった。LEDを制御して残像で画像を見せるもの。はちゅねミクのネギ振りが見事に表示されていた。

はちゅねがネギを振る1

 もうひとつ、自転車では、「魔女の宅急便」で出てきたプロペラ自転車を忠実に再現したもの。

Comment(0)