TENORI-ONをプチプチしてわかったこと
オペラシティのICCに行ってきました。あそこは駐輪場があるので、自転車で。目的はもちろん、ただいま展示してある「TENORI-ON」です。
ここには、TENORI-ONが展示してあるだけなく、触ることもできます。さらに、分解展示や、プロトタイプまで置かれています。
とくに興味深かったのは、ワンダースワン用ソフト。実験的に販売されてたんですね。ワンダースワンにはタッチセンスがないから、操作方法は現行のものとは違ったのでしょう。けっきょく一般販売されることはありませんでした。
既にオークションは終了してますが、ワンダースワン版TENORI-ONが4万5500円にて落札されているのを発見しました。
・岩井俊雄『TENORI-ON』(ワンダースワン版)/テノリオン
いまならこれはニンテンドーDSで出すところでしょうね。DS-10の先行事例があるから。そこはAQインタラクティブとコルグがすごい、ということなんですけど。
ないものねだりをしてもしょうがないので、本来の目的である、「大型の」TENORI-ONを触ってみました。ちょっとだけのつもりだったんですが、気づいたら30分ほどいじってました。
ICCには使える状態のTENORI-ONが2台置かれています。1台が空いたので使ってみたのでした。
操作は、基本的に16×16個の白色LEDボタンと、左にF1〜F5、右にF6〜F10と並んでいる合計10個のファンクションキーを使って行ないます。ファンクションキーを押しながらLEDボタンの特定部分を押すと、さまざまな操作ができるというもの。
基本的な考え方は、「レイヤー化されたピアノロールの16ステップMIDIシーケンサー」です。
縦軸が音の高さで横軸がステップ。それが16×16あるので、基本的なシーケンサー機能としては、DS-10とあまり変わりません。というか、非常に似た考えだと言えます。
リアルタイム演奏ではなく、16ステップにクォンタイズされた状態で発音されるというところもDS-10と似ています。
大きく違うのは、DS-10が、音階をいじれるのがデュアルフォニック(2音)で、TENORI-ONは16音まで音を重ねることができるというところですね。リアルタイムでの音色切り替えも、TENORI-ONのほうがすばやく行なえそうです(DS-10のほうが音づくりのリアルタイム変更は難しい)。
もう1つ。これが最大の特徴なのですが、LEDボタンが物理的なボタンなので、触感としてのフィードバックがあるということ。これは、楽器として演奏するうえで大きいのではないでしょうか。
ボタンの大きさと色、形などを考えると、バンダイの「∞プチプチ」に近いのではと思います。
いや、むしろ、音声フィードバックがある点を考慮すれば、「∞プチプチ ぷち萌え」のほうですね。おそらく。
TENORI-ONの12万円はちょっと高い、という人は、とりあえず「∞プチプチ ぷち萌え」で試してみてはいかがでしょうか?