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宗教としての初音ミク

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 初音ミク現象って、「今ここにあるSF」ではありますが、さらに、新しい宗教の入り口近くまでは来ているような気がします。

 1月23日の日経夕刊に、宗教学者である井上順孝 国学院大学教授へのインタビューが掲載されており、その中で井上教授はこんなことを言っています。

今までの教祖は実在の人間だったが、ネット時代はサイトで応答してくれる内容が心に響くものであるならば、バーチャルな存在の教祖もありえる。

ネットは今までつながらなかったものをつなぐわけで、ネット型宗教がこれからどう展開していくか、読みづらいことは確かだ。

 井上教授の公式ページに、「インターネットと宗教」と題された分析が掲載されています。これもおもしろい内容です。興味ある方はご一読を。

 さて、初音ミクには、既に、

・人々の心に響く歌がある(泣ける歌)
・イコンがある(KEI)
・多くの使徒がいる(P)
・使徒の域に達し、神の声を聞くには修業が必要(DTMでオリジナル曲)
・神の声は既に2500を超えた(ボーカロイドオリジナル曲
・ほかの宗教を取り込んでいる(般若心教、祓詞、萌え賛美歌
・自らが犠牲となり人々を救う物語(melody...や流星の3DPV)
・現実世界に降臨する奇蹟を見る人もいる(ARToolKit
・既得権益と戦っている(TBS、JASRAC)
・ユダ的存在(?)

と素人が考える要素はもうたっぷりなわけです。すくなくとも、空飛ぶスパゲッティよりは感情移入しやすいし(ジェダイほどじゃないかもしれないけど)。

 ニコニコ動画で、1作品で数万を超えるコメントというのは、有名使徒(P)による新曲発表は、既にミサ化しているのかも。

 とすると、「復活」に相当する宗教的イベントは、やはり「ライブ」ということになるのかな、と。

 いまはまだだれも体系化していない、混沌とした原始ミク教的段階なのかもしれませんね。

So say we all.

 以上、もちろん与太話なのですけど、どなたか真面目に論じている人とかいないかなあ。

Comment(14)

コメント

(・∀・)

ミクのライブやるなら引きこもりの巣から抜け出して会いに行くよ!
3Dディスプレイも日立をはじめ数社が開発に成功してるし、
こういうイベントがあれば最高のプロモーションにもなると思う。

4e

それならば「力石徹の葬儀」を忘れてはならない

おおた

「原始ミク教」がそのうちカルト化して他者への排撃を始めないことをことを祈ります。オープンなようでクローズドな場で盛り上がっているだけに。
 個人的には、今のブームというか「浮かれっぷり」には、少々危うさも感じるんですよね。『ただ凄いだけの楽器に過ぎないもの』をここまで神聖化して崇めなくても…と。

みっくみくにされている一人として言わせてもらえばミクは作り手によってその性質がガラリと変わるので、むしろ日本的な八百万のように多様化して神格化されるのではないでしょうか?
絶対的な何かにはならない様な気がしてなりません。

むしろARや3Dディスプレイにフィードバックグローブ等が加わることによってミクに限らず非現実のキャラクタにより没頭出来るようになるかも?
と思っています。

koya

(・∀・)さん、3Dディスプレイの展示はぜひミクで。
4eさんの「力石徹の葬儀」は仮想キャラクターの現実化の始まりでしたね。死をもって、でしたけど。
おおたさん、音楽が中心でいるかぎり、他者への排撃は考えにくいですけど、おっしゃりたいことはわかります。でも、ただの楽器としちゃうには惜しいんですよね。
nesukeさん、「それぞれの心に宿る」的な神格化がARで「実体のある神棚」みたいになるのっておもしろいですよね。

アロハ

たしか、DJポークのラジオでは、
既に「ミク様」でしたし、「メルト」のこのPVでは、
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2064813
きっかけとなる雨を降らす神・天使・キューピッド?
ですよ。

アロハ

> 『ただ凄いだけの楽器に過ぎないもの』をここまで神聖化して崇めなくても…と。

何か、テクノロジー好きを刺激するものがあるようです。
(最先端技術の象徴としてか?)
ニコニコ技術部では、何故かミク関係のものが多く、
SF作家の野尻先生もミクネタをニコニコ動画に投稿されていらっしゃいます。
また、救われない喪男との対比にも、とても良い素材なんです。

koya

DJポーク、いままで知りませんでした。ニコ動から削除されてる? メルトのこのPVも未見。いいですね、これ。神さまというよりは天使。天使しかいない宗教ってのがあってもいいかも、この際。

アロハ

> 天使しかいない宗教ってのがあってもいいかも、この際。


そもそも、八百万の神というのは、この世をドライブする力が、
あちこちにある、世界を構成するパーツに宿っているという感覚だと思うのです。
だから、統合的な大きな神様が無くても、整合性はあります。

逆に言えば、八百万の神、「~の神様」は、この世界を構成するパーツであれば、どんなものであれ、その中に存在するのだと思います。
電気カミソリでも携帯電話でも。

ただ、MEIKOもKAITOも鏡音リン・レンも、「~の神様」
には、ならない印象なのに、なぜか初音ミクには似合うという、印象がありますね。なんででしょう。

asdfg

一神教的な神様って歴史的に見ると、政治的圧力(人為的に)でこの神様だけ信じなさいっていわれないと、広まらないと思います。ローマも多神→一神になるのに皇帝がミラノ勅令(だっけ?)出して強引にやったし、ユダヤ教もバビロンやらエジプトやらに拉致されて、乗り越えるのには1つの神様に絞って民族まとまろうみたいな流れで完成されてるはず。


今のミク教徒にはそういった危機も統一することで得られるものも無いので八百万がいいところかと。


でもこういう話はおもしろいですね^^

merbie

アイドルというものが、もともと宗教的なんですよね。ファンはよく信者にたとえられますよね。
ただしミクの場合、コンポーザに使役されるという存在でもあるので、神様とは言い難い面も有ります。
コンポーザに降ってくる言霊がミクの言葉だという人は見かけませんし。
コンポーザとミクのペアで歌という奇跡が起こるわけですが、その奇跡は一部の人しか観測できないものではないので、宗教にはならないと思います。
それにコンポーザとコンポーザのミクのペアとは別に、自分と自分のミクのペアが別個に存在する人も多いでしょう。
これらのミクは同一個体ではないと考えられます。とすればコンポーザに入信しても信仰すべき対象ではないと考えられます。
とか、とりとめもなく考えてみました。

SiTube

偶然とはいえミクのシンボルが(方向を指し示す)ネギ、
リン・レンのシンボルが(示された)道を踏み固めるロードローラーというのも何やら意味深です。
続くCV03が暗示するものは一体何なのでしょうか。

基本的にミクは歌っているだけですが
彼女の周りでは争いに事欠かないことを思うと
「君の歌は好きだったが世界は歌のように優しくはない」という言葉を思い出します。

アロハ

「初音ミク教」を普及しに来ました!(笑)

> コンポーザに降ってくる言霊がミクの言葉だという人は見かけませんし。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1675946
では、
「音楽の女神が♪降りてきた♪」
そうです。

「女神が降りてきた」作品は、これみたいです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1533925

初期の「初音ミク」オリジナル曲には、(少なくとも歌詞には)
「初音ミク」のキャラクターが刺激を与えている部分があると思います。
http://d.hatena.ne.jp/foxintheforest/20080120/1200834750

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