Zuneの中の人ブロガー、iTunes Storeを語る
Zuneの中の人ブログであるZunesterがこのところ、続けざまに興味深い内容を書いています。音楽業界関係者、Appleウォッチャーは必見でしょう。
昨年末、Forrester ResearchがiTunes Storeの売り上げが落ちているという報告をしたせいでAppleの株価が下がり、ほかのアナリストや業界関係者から総攻撃をくらいました。これについて、Zunesterのデビッド・コールトン氏は、Forresterの観測は「基本的に正しい」と書いています。
コールトン氏は、iTunes Storeの売り上げはiPodの売れ行きと連動しており、iPodの売れ行きが落ちるとStoreの楽曲売り上げも落ちると指摘。ホリデーシーズンでiPodは何百万台も売れたから、来週はナイスな発表がされるだろうと述べています。
ただし、既存ユーザーから長期的に収入を得る手段がなければ、iTunes Storeからの売り上げは落ちてくるだろうと追記。それでも、「iTunesは音楽を得るためのメインの手段となってはいない」だけで、AppleもiTunesもトラブルに陥っているわけではないと説明しています。
iPod 1台当たりのiTunes Storeの売り上げをその前のエントリーでグラフ化しています。これによれば、iPodユーザーがiTunes Storeから購入する楽曲は1月当たり2〜4曲で、2006年1月までは徐々に下がっていく傾向にあります。グラフはさきほど、また改訂されました。
このほかにもいくつか面白い指摘をしています。
・クリスマス前までは、iPodは対前年比3倍のペースだったが、クリスマス後は1.3倍のペースに落ちている
・iPodユーザーは最初の3カ月は最大30曲/月のペースで買うが、その後は3カ月に2曲程度になるか、まったく買わなくなるかになる
さらに1つ前のエントリーでは、サブスクリプションモデルについて書いています。こちらも必読。