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米国市場の「iPod支配」にZuneはどう食い込んだか

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 Zune発売から3日が経ち、米国のMP3プレーヤー市場も落ち着き始めたようで、このへんで統計データを見ておこうかなと考えました。日本時間11月18日17時のAmazon.comエレクトロニクスチャートから抜き出したデータがこれです。

1位:iPod 30GB Black 5.5G
3位:iPod 2GB nano Silver
4位:iPod 80GB Black 5.5G
5位:Sansa e250 2GB Black
6位:iPod 4GB nano Pink
8位:iPod 8GB nano Black
17位:iPod 4GB nano Silver
22位:Zune 30GB Black
23位:iPod shuffle
30位:Sansa M240 1GB
31位:iPod 4GB nano Black
32位:iPod 4GB nano Green
35位:iPod 4GB nano Blue
38位:iPod 30GB White
44位:Sansa M230 512MB Blue
48位:iPod 60GB Black
51位:iPod 80GB White
53位:Sansa e280 8GB Black
57位:Zen Vision:M 30GB Black
79位:iPod 30GB White 5G
84位:Zune 30GB Brown
93位:Sansa e260 4GB Blue
100位:iPod 30GB Black 5G

 期待のZuneは22位と、同価格、同容量のiPod 30GB Black 5.5Gから大きく引き離されているように見えますが、実は非常に健闘しているのが見て取れます。

 というのは、非iPodのHDD搭載モデルは、Zune以外でははるかに下のZen Vision:M 30GB Blackがあるだけ。非iPodのHDDプレーヤーは事実上、市場に存在していないようなものです。Microsoftがまずこの「非iPod空白地帯」を選んだのは妥当と言えるでしょう。

 それに対して、iPodは100位内に旧モデルも含め7機種がランクイン。1世代前のiPod 30GB White 5Gですら、84位のZune Brownの上の79位に位置しています。

 次に「色」の嗜好性を見ていくと、面白いことが分かります。昔は「iPod=ホワイト」と思われていましたが、今では圧倒的にBlackなんですね。30GBのiPod WhiteはZuneよりもはるかに下です。黒人気はZuneについても言えています。Blackはそこそこいい位置に付けているのに、Brownは84位とランクインぎりぎり。Whiteに至っては圏外です。WhiteだといかにもiPodの偽物っぽいというのはあると思いますが。非iPodメモリプレーヤーで唯一チャートインしたベンダーはSanDisk。その中で一番売れている機種もまたBlackです。

 このSanDisk Sansa。iPodユーザーにはiDon'tキャンペーンを打った会社として評判が悪いのですが、それなりの成果を挙げているみたいですね。

 古い世代のものを含め、100位内に5製品もランクインさせています。しかもトップ10では唯一iPod以外の5位にSansa e250 2GB Blackがチャートイン。Sansa M240 1GBも30位と、23位のshuffleの位置を狙っています。

 しかしやはりこの中で特筆すべきはSansa e250でしょう。まるでZuneをそのままnano化したかのような出来栄え。ディスプレイは縦長だし、ホイールっぽいインタフェースだし。FMラジオもついているけどZuneと違って録音可能。ボイスレコーディング機能も付属。さらに、PlaysForSure対応です。重さはnanoの40グラムほどではないにしろ75グラムとそこそこ軽い。書いているうちにほしくなってしまいました……。

 といいながら、Sansaは旧モデル(e130)を3000円で買ったのにぜんぜん使っていないということを今思い出しました。使わないと損なので、Yahoo! Music UnlimitedのアカウントをTo Goに変更してみることに……。

 変更してから分かったのですが、Sansa e130はPlaysForSureのサブスクリプションに非対応。無駄してしまった。Sansa e250でも買うかなあ。動画も動くし。

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