「ネタバレ化する世界」における「ネタバレフィルター」の提案
インターネットの世界にはさまざまな情報に満ちあふれており、その中には「自分の目で確かめるまでは知りたくなかった」情報も往々にしてあります。まさに「The World Is NETABARE」。子供にアダルトコンテンツを見せないためのブラウザフィルターや、スパムフィルターはあるのに、「見なきゃよかった」コンテンツを閲覧することを防ぐフィルターはないのでしょうか?
たとえば最近では、
・「ハリー・ポッターと謎のプリンス」では誰が死んじゃうの?
・「ダ・ヴィンチ・コード」でキリストがどうかしたって?
・「LOST」の第2シーズン最終話は?
・「アメリカン・アイドル」、優勝者は誰?
といった「ネタ」がありますが、こうしたものを積極的に伝えようという人間がいるのは残念ながら事実です。
これらに対処するためには、
・ハリポタ最新刊は原書を読む
・ダ・ヴィンチ・コードは原作本を読む
・LOSTはiTMSで最新話まで見る
など、努力でなんとかなるものもありますが、自分ではどうにもならないものもあります。「アメリカン・アイドル」の場合、米国と日本との放映に約1週間のずれがあり、米国の情報をごていねいに日本の視聴者向けに流してくれる人がいるのです。しかも、iTMSではダウンロード販売してくれない。
耳と目を塞ぐ対策としては、2chは「ネタバレ厳禁」とあっても必ずご開帳する人がいるので、行かないこと。ネタバレをしそうなブログは読まないこと。mixiのコミュは退会しておくこと。などなど。特に、mixiの最近の参加者はリタラシーが低いというか、配慮なしにネタバレをしてくれるのが多いので、多くのコミュニティーが非常に危険な状態となっています。
Google Newsなどのニュースポータルも危ないですね。Technoratiなどのブログアグリゲーションもヤバイ。
関心のある映画、書籍、番組などの情報をもらしてしまうと、メール、ブログへのコメント、コミュニティへの書き込みなど、さまざまな方法でネタバレをされてしまう危険性があります。
これらのすべてについて、あらかじめキーワードとその周辺トピックを排除しておき、自分がそのイベントをクリアした場合(見たり、読んだり、または友だちからネタバレされたりして)には解除できるような、そんなフィルターはないですかね?
それでも、仕事ならば仕方ないことです。海外のニュースサイトをチェックするのが仕事の1つでもあるわたしの場合、「アメリカン・アイドルのシーズンファイナルにXXXXXが出演」といったニュースリリースが流れてきたら、読まないわけにはいきません。でも、ここには誰が優勝、とかは書いてなくてほっとしました。
自分のブログ内を、Googleの「site:」オプションを使って「American Idol」というキーワードで検索すると、スポンサードリンクに、「American Idol Vote Totals」というのが出て、そのテキストには「XXが7.5%リード中」というのが出てきました。自分のブログ内検索でそういうのが出てくるとは思わなかった……。これも、「The World Is Flat」だからでしょうか?