iPod nano対応カラオケ周辺機器
先送りにしていたiTunes 5の歌詞問題ですが、Dashboard Widget版のSing that iTune!に加えて、iTunes Plug-inのJacketが対応したことで、入力から表示まで、非常に使いやすくなりました。
わたし自身はKaraTunesという、iTunesと連動する歌詞取得・表示のための単体アプリケーションを使っているのですが、このアプリはまだiTunes 5の歌詞対応できてないので待ちぼうけ状態。Sing that iTune!とJacketの組み合わせに切り替えようかと思っています。
ていねいなソフトウェアレビューで知られるWoodenshipsのJacket v0.6.0評を読んで、これならKaraTunesよりもよいと思った次第。どこがいいかというと、フォント書体とポイント変更が可能なことと、2段組みにできることですね。KaraTunesだと歌詞をスクロールさせなければいけなかったのです。
歌詞が表示されたとこで、つぎの課題はボーカルです。
「マイクはどうします? リバーブは?」
「歌いたい曲にはカラオケがないけど、どうしたらいい?」
これらを一挙に解決できる周辺機器があります。
それは、ZOOM PFX-9003という装置。周辺機器といってもコンピュータ用ではなくて楽器用。わずか130グラムの電池駆動ながら、マイクを内蔵し、リバーブをかけて、なおかつiTunesから流れる楽曲のボーカル部分だけキャンセルするなんてことが可能なのです。
iTunesを動かしているマシンのラインアウトをPFX-9003のAUX INにつなぎ、再生はPFX-9003のヘッドフォン端子から。ここから外部スピーカーにつなぐという手もある。自分の声だけが周りに聞こえるのが恥ずかしくなければ、ヘッドフォンでももちろん可。
ボーカル部分のキャンセルは、「AUX CENTER CANCEL」というスイッチで一発設定可能。センターに定位したボーカルであれば、うまくボーカルを消せる可能性があります。空間系のエフェクトを多用していたりダブルトラッキングとかしている場合にはうまくいかない。それと、センターに定位しているドラムが消えてしまう場合もあります。
これだけの機能があって、わずか1万円ちょっと。Apple StoreでiPodの周辺機器として売られても不思議ではないと思うのだけど、いかがでしょう。もちろんGarageBand用のエフェクターにも使えますよ。
そして、このPFX-9003とiPod nanoを組み合わせると、わずか170グラムのカラオケシステムができあがるのです。ボーカルマイク+多彩なエフェクト+ボーカルキャンセル+歌詞表示の最強コンビ。
もちろん、PFX-9003を使わない方法もあります。Amazing Slow Downerなどのボーカルキャンセルソフトを使って、楽曲をボーカルなしに再エンコードする方法(保護つきAACだとちょっと面倒)とか、ボーカルキャンセルやリバーブ機能を備えたローランドのオーディオキャプチャーインタフェースUA-3FXを使う(イカスねっ(o^-')bさんのブログで知った)とか。でも、歌詞タグ表示可能なnanoといっしょに持ち歩くなら、PFX-9003でキマリです。