IT運用担当者がキャリア・パスに不安を抱えていること ガートナー調査から
ガートナージャパンは2023年9月14日、「IT運用担当者はキャリア・パスに不安を抱えているとの調査結果」を公表しました。
本調査では、IT運用 (オペレーション) に関わっている調査対象者に、現在の職種からのキャリア・パスについて尋ねたところ、過半数の回答者が自身のキャリア・パスに何らかの不安や不満を抱えていることが明らかになっています。
さらに、IT運用担当者に、「キャリア・パスに不安がある、異動、転職を考える具体的な理由として該当するものを、重要と考えるものから3つ選択してください」と尋ねたところ、
「新しい技術に触れる機会がない」(62.5%)
「他のIT部門のメンバーと比べて昇給・昇進が遅い」(59.3%)
「重責であるにもかかわらず、待遇が悪い/評価されない」(57.1%)
という結果となっています。
出典:ガートナー 20239.14
IT運用担当者は新しい技術に触れる機会がないことに不安を抱えている
本調査で最も高い回答が「DevOpsやクラウド、SRE、コンテナ等新しい技術に触れる機会がない」(62.5%) となっています。
また、「IT部門でありながらエンジニアとしての専門性が身に付かない」(48.9%) の選択率も4番目に高く、IT運用担当者として働いていても、技術者としての専門性、特に最新のクラウド・ネイティブ技術を獲得する機会がないことに対する不安を抱えている現状が浮き彫りになっています。
IT運用担当者は他のIT担当者と比較して待遇や評価が悪いと感じている
「IT運用担当は他のIT部門のメンバーと比べて昇給・昇進が遅い」(59.3%) が2番目に選択率が高く、次に「ワークロードが高く重責であるにもかかわらず、待遇が悪い/評価されない」(57.1%) が3番目に挙げられました。さらに「オンコールのシフトや残業が多く、永年勤続ができない」の選択率も約3割に達しています (30.8%)。