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ChatGPTなどの生成AIによる産業への影響、労働生産性、個人差、仕事のウェイトは?

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内閣府は2023年4月25日、「新しい資本主義実現会議(第17回)」を開催しました。
この中から、生成AIによる産業の影響、生産性、個人差、仕事のウェイト等について、とりあげたいと思います。スクリーンショット 2023-05-09 090935.png

生成AIの使用による生産性の向上では、MITの研究者による実験によると、生成AIを用いた場合を生成AIを用いない場合と比較すると、①作業時間が大幅に短縮され、②タスクの質も向上した、という結果になっています。

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生成AIの使用による生産性の向上
出典:新しい資本主義実現会議(第17回) 2023.4.25

生成AIの使用によって、人による差の縮小がみられるという調査結果もでています。

同じくMIT研究者の実験によると、タスクの質も所要時間も生成AIを使用すると改善するだけでなく、人による差が小さくなり、均等となることが見て取れるとしています。

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生成AIの使用による人による差の縮小
出典:新しい資本主義実現会議(第17回) 2023.4.25

生成AIの使用による仕事にかけられるウェイトについても大きな変化がみられるとしています。

生成AIを使用しない場合は、ブレインストーミングに25%、下書きに50%、編集に25%を費やしています。

一方、生成AIを使用するとブレインストーミングや下書きにかける時間が大幅に減少し、仕上げの編集にかける時間に多くの時間を割けることができるようになったという調査結果となっています。

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生成AIの使用による仕事にかけられるウェイトの変化
出典:新しい資本主義実現会議(第17回) 2023.4.25

大規模言語モデルの使用による産業への影響としては、法律、金融業務などにおける影響が大きいことが示唆されるとしています。

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大規模言語モデルの使用による産業への影響
出典:新しい資本主義実現会議(第17回) 2023.4.25

生成AIの活用状況では、ChatGPTのAPI公開後、コンテンツ生成、要約サービス、自動会話プログラムなど、これらを活用したサービスは急増しており、少子化や労働者不足が課題となっている中、さまざまな産業における活用が見込まれるとしています。

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生成AIの活用状況
出典:新しい資本主義実現会議(第17回) 2023.4.25

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