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国内IoT市場のソフトウェア/サービスの支出割合は2022年までに6割超に

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調査会社のIDC Japanは2018年9月12日、「国内IoT市場 テクノロジー別予測」を発表しました。本調査によると、国内IoT市場の市場規模は2017年の5兆8,160億円から2022年の支出額は11兆7,010億円に達すると予測しています。

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出所:IDC Japan 国内IoT市場 テクノロジー別予測 2018.9

ソフトウェアとサービスに対する支出割合は継続的に増加し、2022年に合計で61.1%に達すると予測しており、一方ハードウェアとコネクティビティはIoTに関わる製品/サービスのコモディティ化に伴うユニット単価の下落によって、支出額の割合は徐々に低下すると予測しています。

ソフトウェアは4つの技術グループのうち最も早いスピードで支出額が増加するとし、IoTの利用環境がオンプレミスからクラウドへの移行が進むことや、新規にIoTクラウドプラットフォームを導入するケースが増加することに起因するとしています。

サービスでは、ソフトウェア支出の急速な拡大に伴い高い成長性が期待されます。たとえば、公共交通/情報システムや公共安全システムにおける付加価値創出を目的としたIoTシステムの導入/運用サービスへの支出の増大などをあげています。

IDCでは、IoT向けのKPIのあり方やセキュリティ対策のメソッドなどを根本的に見直すことの必要性や、ベンダーが企業のIT部門とLOB(Line of Business)部門の双方へのアプローチ力を強化すると同時に、両部門の相互理解を深める取り組みが必須になる点もあげています。

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