日本産業が目指す姿(コンセプト)としての「Connected Industries」
世耕経済産業大臣は、2017年3月19日から20日にかけて、ドイツ連邦共和国(ハノーバー)での「国際情報通信技術見本市(CeBIT2017)」へ参加し、これに合わせて、我が国の産業が目指す姿を示すコンセプトとして「Connected Industries」を発表しました(報道発表資料)。
基本的考え方として、"Connected Industries"は、様々なつながりにより新たな付加価値が創出される産業社会であり、
例えば、
・ モノとモノがつながる(IoT)
・ 人と機械・システムが協働・共創する
・ 人と技術がつながり、人の知恵・創意を更に引き出す
・ 国境を越えて企業と企業がつながる
・ 世代を超えて人と人がつながり、技能や知恵を継承する
・ 生産者と消費者がつながり、ものづくりだけでなく社会課題の解決を図る
ことにより付加価値が生まれるとしています。
これにより、
日本の強みである高い「技術力」や高度な「現場力」を活かした、ソリューション志向の新たな産業社会の構築を目指すとともに、現場を熟知する知見に裏付けられた臨機応変な課題解決力、継続的なカイゼン活動などが活かせる、人間本位の産業社会を創り上げるとしています。
3つの柱では、
1.人と機械・システムが対立するのではなく、協調する新しいデジタル社会の実現
・ AIもロボットも課題解決のためのツール。恐れたり、敵視するのではなく、人を助け、人の力を引き出すため積極活用を図る。
2. 協力と協働を通じた課題解決
・ 地域や世界、地球の未来に現れるチャレンジは、いつも複雑で、企業間、産業間、国と国が繋がり合ってこそ解ける。そのために協力と協働が必要。
3.人間中心の考えを貫き、デジタル技術の進展に即した人材育成の積極推進
をあげています。