IoT/ビッグデータ時代に向けた新たな情報通信政策の在り方について
総務省2015年9月25日、「情報通信審議会 情報通信政策部会(第47回)」を開催し、IoT/ビッグデータ時代に向けた新たな情報通信政策の在り方について、情報通信審議会に諮問しています。
政府の問題意識として
IoT/ビッグデータ時代が到来し、多種多量に収集されるデータの利活用が新しい価値を創造。その成否が、国際競争力・社会的課題の解決のみならず、生産性の向上や成長分野への投資を通じた雇用の創出にとって決定的に重要。
こうした経営革新・社会変革を実現するため、oT/データのオープン化、プライバシー・セキュリティへの対応等の課題を解決するとともに、IoT時代に即したネットワークの在り方、国際的なルールづくりについて集中的に検討する必要。
としています。
答申を希望する事項として
- IoT/データによる経営革新・社会変革の実現方策
- IoTを支える情報通信インフラ整備の在り方
- IoT時代に対応した国際連携の在り方
- その他必要と考えられる事項
の4つをあげています。
これらの取り組みを進めるため、平成27年9月に情報通信審議会を諮問し、平成28年6月頃を目途に答申を希望しています。
諸外国におけるIoTの効果・優先領域について、ドイツ、イギリス、韓国などの取り組みをあげており、マッキンゼーおよびアクセンチュアの市場規模についてもとりあげています。
出所:情報通信審議会 情報通信政策部会(第47回) 2015.9
検討にあたっての哲学・ビジョン(案)について、以下のとおり、考え方をあげています。
・IoT時代の戦略の基本は、多種多量に収集・分析されるデータの利活用。
・ターゲットについては、個人の生活・行動に即した身近な情報を取り扱う分野や、テレビ等我が国に技術的な強みやポ テンシャルが存在する分野につき検討。生活者発のイノベーションにより、新たな価値・サービスの創造、社会的課題 の解決、生産性向上による投資の促進に貢献。
・収集されたデータが効果的に活用されるようにするため、プライバシー・セキュリティへの対応等の課題を解決していく必要。多様な関係者が平等に参加できるオープンな環境づくりが重要。
・具体的には、IoT時代を見据えたネットワーク整備や国際戦略の構築を推進。
出所:情報通信審議会 情報通信政策部会(第47回) 2015.9