政府のサイバーセキュリティ戦略(案)とIoT
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内閣サイバーセキュリティセンターは2015年5月25日、「サイバーセキュリティ戦略(案)」などを公開しました。
本戦略は、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の開催、その先の2020年代初頭までの将来を見据えつつ、今後3年程度の 基本的な施策の方向性を示すものとなっています。
全体の戦略構成は以下のとおりです。
出所:サイバーセキュリティ戦略(案) 2015.5
目的は、「自由、公正かつ安全なサイバー空間」を創出・発展させ、もって
- 経済社会の活力の向上及び持続的発展
- 国民が安全で安心して暮らせる社会の実現
- 国際社会の平和・安定及び我が国の安全保障
に寄与することをあげています。
戦略の中では、IoTというキーワードが55回も出ており、IoTを核とした新産業の創出とともに、IoTのセキュリティ対策の重要性も高まってきています。
安全なIoTシステムの創出においては、セキュリティの確保やガイドライン等の整備があげられています。
・企画・設計段階からセキュリティの確保を盛り込むセキュリティ・バイ・デザイン(SBD)の考え方に基づき、安全なIoT(モノのインターネット) システムを活用した事業を振興
・IoTシステムに係る大規模な事業について、サイバーセキュリティ戦略本部による総合調整等により、必要な対策を整合的に実施するための 体制等を整備
・エネルギー分野、自動車分野、医療分野等におけるIoTシステムのセキュリティに係る総合的なガイドライン等を整備
・IoTシステムの特徴(長いライフサイクル、処理能力の制限等)、ハードウェア真正性の重要性等を考慮した技術開発・実証事業の実施
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