クラウドERPとオンプレミスERP
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クラウドの進展に伴い、企業の基幹システムのクラウド化も進んでおり、特にセキュリティやパフォーマンスへの要求の高いERPにおいてもクラウド化の動きが顕著となっています。
コンサル会社のPwcが、「Beyond ERP」というタイトルで、ERPの市場動向についての市場分析や予測に関する情報を公表しています。
Pwcのデータに調査によると、オンプレミス型のERPは2013年から減少し、クラウド型のERPが追い抜く状況となっています。クラウドERPが急速に拡大する一方で、オンプレミス型ERPは2016年までに30%減少すると予測しています。
出所:Pwc Beyond ERP
2014 Epicore surveyの調査によると、これから導入するERPに期待していることとして、以下の5つをあげています。
- ROI(投資効果)が高いこと
- ユーザにとって、シンプルであること
- ユーザや従業員、サプライヤーとのコラボレーションが容易であること
- モバイルからアクセスできること
- オンプレミス、クラウド、ハイブリッドどれでも利用できること
本調査では、継続してオンプレミスでERPを導入するニーズは20%にとどまっており、クラウドで利用できるのを前提とした利用で、オンプレミスと連携できる環境を求めている比率が64%となっています。
「SAP Forecasts 7X Cloud Growth, Previews Next-Gen ERP」の記事によると、2018年には、SAPにおいてもクラウドがオンプレミスも追い抜くだろうと予測しています。
以上のように、企業の重要な基幹システムのコアとなるERPもクラウド化の動きが進んでおり、エンタープライズクラウドの進展は益々加速していくことになるでしょう。
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