ロボット白書2014(1)ロボット技術による社会的課題解決とビジネス創造
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2014年7月17日、世界初の「ロボット白書2014」を公表しました(ニュースリリース)。「ロボット白書2014」をもとに、ロボット利用の意義・必要性・取り巻く環境、産業用ロボット、フィールドロボット、生活とサービス領域のロボット化事業、ロボットの社会実装などについて、何回かに分けて整理をしていきたいと思います。
出所:ロボット白書2014 2014.7.14
日本において、少子高齢化、産業の空洞化、社会インフラ保全、災害への対応などの社会的課題を抱えています。ロボット白書では、少子高齢化による介護労働力などの不足を補う介護ロボットや地震や台風などの自然災害における人命救助を行う救助ロボットなど、今後、市場規模が飛躍的に拡大される中、人間にサービスするロボット「サービスロボット」や、屋内外で活動する遠隔操作機械としての「フィールドロボット」分野などの技術開発指針と活用例を提言しています。
ビジネス面においては、日本におけるロボット産業の競争力強化を考える上で重要となる「ユーザー視点によるロボット化」の必要性に着目し、ロボットの社会実装の推進やロボット分野でのビジネスを展開していく上で、その現状、技術、課題、今後の提言などについてまとめ、最終的にはロボット産業の活性化につなげていくことを目指しています。
「NEDOロボット白書2014」ポイント
第1章 ロボットについて
第2章 ロボット利用の意義・必要性・取り巻く環境
第3章 産業用ロボットの現状と課題
第4章 生活とサービス領域のロボット化事業
第5章 フィールドロボットの現状と課題
第6章 ロボットを社会実装するために
第7章 まとめ(各章の概要や課題、提言等)
編集後記(NEDO)
概要版(日本語・英語)課題解決に向けたロボットの活用事例
〔1〕 少子高齢化:パワーアシストロボット、セラピーロボット、看護・介護ロボット他
〔2〕 産業の空洞化:鉱山用無人化システム、無人化施工他
〔3〕 社会インフラ保全:水中ロボット、トンネル履工背面空洞調査システム他
〔4〕 災害への対応:飛行ロボット、壁登りロボット、狭所進入ロボット他
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