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ICT成長戦略におけるビッグデータ、オープンデータ関連施策

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総務省は2014年1月27日、「ICT成長戦略推進会議(第1回)」を開催し、推進体制や関連予算などについて検討を行っています。

昨年の推進体制と比較すると、超高齢化社会構想会議がスマートプラチナ推進会議に、ICT生活資源対策会議とITCコトづくり検討会議が統合されICT新事業創出推進会議などに変更になっています。また放送分野では次世代スマート推進センターなど、複数の会議が設定されています。

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出所:ICT成長戦略推進会議(第1回) 2014.1.27

各会議での予算概要では以下の案が示されており、補正予算案などいくつかの事業が復活しています。

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出所:ICT成長戦略推進会議(第1回) 2014.1.27

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出所:ICT成長戦略推進会議(第1回) 2014.1.27

ビッグデータやオープンデータ関連を中心に取り組みを紹介しましょう。

ビッグデータ・オープンデータの利活用推進などでは、農業生産向上や社会インフラの維持管理のためにセンサーなどを使い、データを収集し、これらのデータを活用して課題などを解決する仕組みの環境を構築し実証を行うとしています。

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出所:ICT成長戦略推進会議(第1回) 2014.1.27

また、戦略的情報通信研究開発事業(SCOPE)では、ビッグデータ利活用のためのアプリ開発やデータサイエンティストの育成をあげています。

オープンデータ流通環境の構築推進では、各分野を超えて社会で効率的に利活用できるための情報流通連携基盤APIの構築などオープンデータの流通環境の構築に向けた実証実験などを推進していくとしています。

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出所:ICT成長戦略推進会議(第1回) 2014.1.27

G空間情報の利活用の推進では、官民が保有する地図情報や気象情報、津波情報、衛生写真などのデータを自由に組み合わせて利活用できるプラットフォームの構築・実証を実施するとしています。

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出所:ICT成長戦略推進会議(第1回) 2014.1.27

パーソナルデータの適正な利活用促進では、個人の認証情報(ID)および属性情報(パーソナルデータ)に関するデータ連携を複数のサービス間で高信頼に関する枠組みのトラストフレームワークの調査などを実施するとしています。

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出所:ICT成長戦略推進会議(第1回) 2014.1.27

その他にも、スマートプラチナ社会構築での健康情報データベースを活用したICT健康モデルの確立、資源探査および社会資本整備支援での社会インフラの問題解決において、センサーなどで計測したひずみ、振動などのデータを高信頼かつ低消費電力で収集・伝送する通信技術の確立や、ICT街づくりのためのビッグデータやセンサネットワークや地理空間情報などのデータ活用などがあげられるでしょう。

総務省が施策として推進するビッグデータ、オープンデータ活用、その他の施策の実証事業などがどのように持続的な事業に発展し、社会課題やビジネスの発展につながっていくのか、注目されるところです。

 

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