テレビで新聞を読んだりする時代
最近本当にテレビを見る時間が少なくなりました。ワールドビジネスサテライトなどのニュースは結構見るのですが、「ながら見」が大半を占めています。
最近は、インターネットの利用が急速に普及しており、その一方で、テレビや新聞、そして出版など赤字を出すなど苦戦しています。
テレビ離れが進んでいるかと思いますが、多くの家庭では今でもテレビは一番見やすい場所に置かれていることでしょう。いくらテレビを見る人でも24時間続けてテレビを見る人はいません。消えている時間のテレビをいかに活用していくかで、ビジネスチャンスはいろんな広がりを見せるのではないかと考えています。
NTTコミュニケーションズは、9月17日にテレビで新聞が読める日本初のサービスの実証実験を公表しました。テレビの仕様の条件はあるようですが、毎日新聞の主要ページの紙面イメージをデジタルテレビで読むことができます。電子書籍端末やスマートフォンなどで電子新聞を読んだことがあるかと思いますが、字が小さくてなかなか読めなかったということもあるでしょう。テレビのような大型ディスプレイであれば、おそらく文字も問題なく読めるのではないでしょうか。テレビで新聞を読むといった潜在的需要もどの程度あるのか興味深いところです。
テレビは大型画面を持ち、自宅の真ん中にある存在であるため、様々な可能性があると考えています。例えば、自宅がデジタルサイネージとなる「ホームサイネージ」もおもしろいでしょう。自動的に自分の好みにあった映像などを配信させることによって、ユーザにも提供者側にとってもメリットがあるでしょう。自分見ているテレビログを見て、リコメンド情報を配信できるようになってもおもしろいでしょう。また、インターネットの検索エンジンのように過去の放送番組やシーンを検索するといったことができるようになっても便利かもしれません。Twitter等と連携したソーシャルテレビの可能性だってあるでしょう。
パソコンや携帯電話からのインターネットの利用は急速に拡大していますが、その反面テレビは液晶ディスプレイなど薄型においては急成長しているものの、ネットの分野では遅れが目立っています。だからこそ、様々なビジネスチャンスがテレビの中に眠っているのではないかと思っています。