出版への道(1)きっかけ
そもそも私が書籍の執筆をはじめたのは、2008年の8月末頃になります。いつか将来は本を出したいという漠然という願望は持っていましたが、ここまで早くに実現の方向に向かうとは夢にも思ってもいませんでした。
本を書くきっかけとなったのは、ブログに自分が考えている書籍のテーマを紹介したブログを投稿し、その際に始めて自分のメールアドレスを掲載しました。その後、驚くことに、ほぼ同時期に2つから、「本を書いてみませんか?」という話をいただきました。提案されたテーマは全く別のもので、一つは自己啓発系のテーマ。そして、もう一つはITとビジネスに関するテーマでした。自己啓発系のテーマのほうは、はじめから発行部数も大まかな数値を提示されており、新書として出るということでしたので、部数も多いという話でした。そして、もう一つは部数は新書よりは少ないものの、ソフトカバーでIT+ビジネス向けの本として出すという話でした。様々ないきさつがありましたが、最終的には、やはりITとビジネスに関する本を書きたかったこと、そして、社長自らが大阪から来られて、話をしていただいたことで、その場でこの出版社から本を書くという決意をしました。
そもそも何故、私のような一般のサラリーマンが本を書くという機会に恵まれたのでしょうか? それは、自分の推測も含まれているのですが、ITmediaオルタナティブ・ブログというIT専門のビジネスブログに継続的に書き続けていたことから、多くのネタの引き出しをもっていると期待されたこと。常にITのテーマを書き、それなりのクオリティを維持していたこと。そして出版社にとって、魅力あるテーマを書き続けていたことがあげられると考えています。
出版社から当初提案を受けていたテーマは、考え方は同じながらも、あることに特化したものでした。一度、これでは難しいのではないかという意見を出しました。最終的に決まった内容は、私から提案を差し上げた内容を採用していただくことになりました。この方向性が決まるのはあまりにも早く、ここまで出版のテーマが早く決まっていいものかというほど、早かったと記憶しています。
そして、8月末から本格的に執筆活動が始まりました。