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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

NGNとユーザ視点(6) エンタープライズ分野は?

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3-1. エンタープライズ分野

ガートナー等の調査結果によると、クラウドコンピューティングは、3年後に成熟期を向かえます。また、米メリルリンチの「The Cloud Wars」の報告書によると、全世界のクラウドコンピューティングの市場は、2011年には1600億ドル規模になると予測している。クラウドコンピューティングは、数年以内に市場が拡大していくことになりそうです。 

クラウドコンピューティングには様々な考え方がありますが、大きくレイヤとして分けるとすると、端末レイヤ、ネットワークレイヤ、そしてプラットフォームレイヤなどに分けることができると考えられ、図に表すと以下のとおりとなるのではないかと考えています。

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クラウドサービスを利用するために、NGNのセキュリティやオンデマンドVPNの機能を利用することによって、セキュアかつ柔軟かつ安定したネットワーク環境でITリソースにアクセスすることが可能になります。特に、中小企業のSaaS普及におけるインフラとして期待されるところです。 

また、テレプレゼンスに代表される高品質のビジュアルコミュニケーションやユビキタスな仕事環境を支援するネットワークにもなるでしょう。

新たなプラットフォームビジネス市場の創出も期待できます。NGNのSDP市場が活性化しSDP上に、API連携できるプラットフォームが用意され、企業規模関係なく様々なアプリケーションが開発・提供されるようになれば、新たなビジネスもモデルが生まれる可能性もあり、NGN上のプラットフォームビジネスの市場の創出と拡大が期待されます。

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