世界企業ランキング2008、グーグルは77位
世界各地で発生する災害、そしてガソリン価格の高騰や食料危機など、世界の取り巻く情勢は悪化しているようにも見受けられます。
今、企業は社会的責任から地球的責任への視点が求められています。NewWeek(2008.7.9)に「世界企業ランキング2008」の特集記事がありました。
2008年度のベスト10は、
1位 スタトイルハイドロ
2位 リオ・ティント・グループ
3位 アストラゼネカ
4位 ノルスクハイドロ
5位 ノボ・ノルディスク
6位 BGグループ
7位 インディテックス
8位 BHPヒルトン
9位 サンコールエナジー
10位 グラクソ・スミスクライン
となっています。世界リードする企業があまり見当たらない気もしますが、このランキングの評価は、主に財務状況と社会的責任(CSR)の数値で評価をしています(評価の詳細は本でご確認ください)。
IT企業のランクインはどうなっているでしょうか? 圧倒的な成長力と市場への影響力をもっているグーグルですが、77位にランクインしています。2007年は219位でしたので、大きく順位をあげていることがわかります。
グーグルは財務実績で1位となっています。2007年の営業利益率は31%、アメリカ国内の検索シェアは68%に達しているため、広告のクリック単価が高いのが高収益を支えているようです。
一方、CSRのランキングは、519位とそれほど高い順位ではありません。グーグルでは、全米最大規模の太陽光発電システムを運用しており、本社電力需要の約30%をまかなっているようです。そして、2012年までに最低50メガワット分の再生可能エネルギーの生成を目指す計画であり、調査会社なども注目しています。
グーグルの広告クリック数の減少が指摘されているところですが、グーグルが本格的にエネルギー開発などの環境分野においてもプレゼンスを確立したとき、社会を守り、利益を稼ぐことのできるエクセレントカンパニーとして、世界企業ランキングの上位にも顔を出すことになるでしょう。