知識のサービス化はKaaS(Knowledge as a Service)
SaaS(Software as a Service)という言葉を多くの人が聞いたことがあるかと思います。最近はPaaS(Platform as a Service)というキーワードもクラウド・コンピューティングと並んでよく聞くようになっています。
それ以外にもHaaS(Hardware as a Service)やDaaS(Development as a Service)というキーワードも出てきており、まさにXaaS(X as a Service)の進化に向けて時代がシフトしつつあると言えるでしょう。
「日立 uVALUEコンベンション2008」が7月17日と18日に開催されますが、個人的におもしろいタイトルのセミナーがありました。17日の「知識のサービス化(KaaS)を支える研究開発」です。概要は以下のように紹介されています。
今後のITには、業務効率化や低コスト化に加えて、高付加価値ビジネス創造のための戦略的武器としての期待が高まりつつあります。日立ではこのようなトレンドを捉え、実業務から取得される大量のログデータやセンサデータを高付加価値データ(知識)に変換し、それをサービスとして顧客システムに提供・還元するKnowledge as a Service(KaaS)モデルの研究を進めています。本セミナーでは、KaaSモデルの実現を支える知識処理アーキテクチャおよびコア技術に対する研究開発についてその方向性をご紹介します。
日立は、この文章から推測すると、ログデータ等を顧客システム等に還元する仕組みがKaaSモデルを支える技術と定義しているようです。
KaaSの定義を考えていくと、まだまだ奥が深そうな気がしています。たとえば、Web2.0の世界で脚光を浴びたCGMに代表される「集合知」。そして社内の知識共有のあり方。これらをもう少しシステマティックな部分と、リアルな場の知識を組み合わせることによって。より進化したKaaSのカタチができるのではないかと勝手に考えています。
知識のサービス化であるKaaS、SaaSをはじめとしたXaaSの行き着く先は、もしかしたらKaaSの進化したカタチを表しているのかもしれません。