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ザックの野望を描く元Facebookerの内幕本「カオスモンキー」6月末発刊

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ヴァニティ・フェアのオンライン版に、Facebookの内幕本「カオスモンキー」の一部が転載されました。ITゴシップ好きとしては読まずにはいられません。monkey1.jpg

Kindle版は6月28日にAmazon.comで発売予定です。chaosmonkeys.jpg

Facebookの元従業員による内幕本は、これまでにも何冊か出ています(これとか)が、わりと初期の話が多い中、本書は2013年まで同社にいた人が書いたものなので、比較的最近の話が読めます。

ヴァニティ・フェアに転載されたのは、2011年にGoogleがGoogle+を発表する前後の、Facebook内の話。ザック(マーク・ザッカーバーグCEO)がいかにGoogle+を警戒したか(結局は取り越し苦労に終わったわけですが)、対抗するためにどう社内を盛り上げたか、を描写しつつ、Facebookカルチャーの一端を紹介しています。

「Facebookだって、体のいいことを言っても所詮なんでも金儲けのためでしょ」という人は大きな間違いだと、本書の著者で元Facebookerのアントニオ・ガルシア・マルティネス氏は言います。

「Facebookは、例の目標をほんとにほんとにほんとに実現しようという信念を持ち、それを金儲けのためではなく実現しようとしている人で溢れている。彼らは、ほんとにほんとに、地球上のすべての人間がFacebookを使うようになるまで立ち止まらない」んだそうです。

抜粋部分では、Google+リリースに向けて、ザックが(あの有名な)ガラス張りの会議室(通称「水族館」)の上に「Lockdown」(全社封鎖)のネオンサインを掲げて社員を集め、演説をぶち上げます。ザックは(今はずいぶんスピーチが上手になりましたが)早口のオタクっぽいしゃべり方ではあっても気持ちを高揚させる力を持っており、Googleなんかに負けないぞ、「カルタゴ(=Google)滅ぶべし」、と扇動したそうな。

その後、自主的に「カルタゴ滅ぶべし」のかっこいいプロパガンダポスターを作る従業員がいれば、そのポスターをすぐに盗む従業員もいると、Googleやっつけろの興奮状態に。ロックダウンというのはつまり、非常事態だから土日もなく働こうぜ、ということらしく、ほとんどの従業員もアドレナリン全開で働いた、と。

独特の文化ですね。文化というか、宗教みたいな。

monkey2.jpg本書の著者、マルティネス氏はLinkedInによると、2011年4月~2013年4月に同社の広告製品プロダクトマネジャーを務めました。ターゲティング広告の「Facebook Exchangeを手掛けた人。その後、社内闘争にやぶれてFacebookを追われ、2013年11月~2015年11月はなんと、Twitterのアドバイザーもしていたという、経歴だけみるとなんだか節操のない人です(そのうちTwitter本も書くつもりかも)。

ちなみに、このタイトルの「カオスモンキー」というのは、Publickeyの新野先生(と勝手に呼ばせていただく)によると、システムのテストのためにわざとシステム障害を起こすためのツール、だそうです。

まだ目次も公開されていなくて、528ページもありますが、楽しみだなー。ちなみに今ならKindle版はAmazon.comで15.92ドルとお買い得です(予約しちゃった)。

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