Windows 10正規版ぬか喜び事件のもやもやについて
「Windows 10のインサイダープログラム参加者でISOからクリーンインストールした場合も正規版にアップグレードできます」というMicrosoftの公式ブログ(現在は改定されています)の記述に基いて、記事に「もしかしてWindows XPからもこの方法でならアップグレードできるのかも」と書いてしまい、すみませんでした。
その後、公式ブログが大幅に書き換えられたので、それに基いて記事を修正し、新しい記事も書いてそこでも謝罪しました。
このブログは個人として、アイティメディアとは関係ない立場として書いているので、ここで謝るのもちょっと違うんですが、なんでこんなことになったかを言い訳説明したいと思ったもんで。
久しぶりにかなり長くダンゴムシになってました。
でも、私だけがまぬけだったならともかく、Ars TechnicaやZDNet、The Vergeなど、名だたるメディアが「XPからも正規版にアップグレードできるということだ」って書いたんです。
だって、Microsoftのゲイブ・オウルさんは誤解を招いた公式ブログについてのツイートのスレッドで「それって、タダってこと?!」「そういうことじゃないかな」とユーザー同士が話していても放置しています。
極めつけは、Ars Technicaのピーター・ブライト記者の「はっきりさせたいんだけど。ビルド10130をインストールして、RTMにアップグレードしたら、そのまま正規版としてライセンス承認されるの? 無料で? ずっと?」というツイートに、「10130をインストールして、インサイダープログラムに登録してあるMSAと接続して、RTMにアップグレードすれば正規版のままだよ」と答えています。
これを読んで、無料だと思うなというのは酷ではないでしょうか。
でも、今読み返すと、オウルさんはまるでどこかの国の国会答弁のように、慎重に、嘘はついていないんです。でもこれって誘導しているように私には見える。
なんでこんな、誤解を招くようなことをしたんでしょう。誰得なんでしょう。
オウルさんは改定後の公式ブログで「言いたかったのは、Insider Programの参加者は、正規版リリース後もそのままプレビュー版を使い続けることもできるってことだったんだよね」と言ってます。
これはこっそり公式ブログから「そのままactivated(ライセンス承認される)」という単語を削除したことの説明にはなっていないと思うし、釈然としませんが、それを真に受けましょうか。
でも実際のところ、ずっとプレビュー版を使い続けていても、仕事マシンでなければあまり支障はないと思います。Microsoftはメインマシンにインストールすることは勧めない、とは言っていますが、ホビーユーザーであれば、特に「Slow」アップデートを選んでおけば、それほど困ったことにはならないと思います(少なくとも今はあまり問題ないです)。
Insider Programがいつまで続くかは誰にも分かりませんが、FirefoxやChromeブラウザのように、フィードバックを受けるためにずっと続けるんじゃないかと思います。であれば、あくまでも自己責任ではありますが、β版のWindows 10をずっと使い続けられるってことだと思います。
私は正規版にアップグレードできるマシンを2台持っているので、1台は1年以内に正規版にして、もう1台はずっとプレビュー版を入れていこうと思います。