イベントの写真を参加者の顔認識で1つのアルバムにまとめる「Moments」のお世話好き感
たとえば、学生時代の友達、アミちゃんの結婚披露パーティー。独身のさっちゃんは、職場結婚のアミちゃんの独身男性の同僚がわんさか来るかも、と期待します。新しい出会いがあるかもしれません。
で、当日は、花嫁姿のアミちゃんすごく綺麗だし、久しぶりに会う友達も揃ったしで、スマホでぱしゃぱしゃと写真を撮ります。でも、遠くで一塊になってる面識のない同僚男性独身たちにカメラを向けるのは抵抗があります。せいぜい、集合写真的なものを何枚か撮ります。
翌日から、Facebookのニュースフィードに続々とパーティーの写真が上がってきます。中には、自分では撮影しなかったけど、遠目にちょっといいなと思った田中さんとかいうメガネ男子も写ってます。自分のFacebookアルバムに追加したいな。だいたい、ぽろぽろニュースフィードに上がってくるんじゃなくて、まとめて見たいよね。
それを実現するのが、Facebookの新しいサービス「Moments」(日本でもそのうち利用できるようになる予定)。
そんなの、Googleの「フォト」のアルバムを公開してみんなに声かければ集められるでしょ、と言うなかれ。
Momentsならそんな手間はいりません。
Momentsは、そもそも写真を撮っている段階から働いています。スマホで撮影した写真(が多分Facebookのクラウドにアップロードされたもの)を、時間と顔認識でせっせとグループ化するんです。
たとえばさっちゃんのスマホのMomentsは、帰りの電車で起動すると、もうパーティーの写真が1つのアルバムにまとまっています。で、その写真に写っているアミちゃんをはじめとする、Facebookで友達になっている人たちの名前がずらっと並び、たとえば「アミちゃんにこれを同期する?」をタップするだけで、そのアルバムがアミちゃんのスマホのMomentsでも表示できるようになります。
タップタップしていけば、たちまちみんなでアルバムを共有。最初に同期した人のアルバムに、他の友達は自分の写真を同期させていけば、アルバムはどんどん大きくなっていきます。アルバムのトップには、共有している人たちのプロフィール写真が並びます。
シェアさせてください、とか言わなくていいし、1カ所にまとまるし、ニュースフィード上じゃないから同期した人たちしか見ないので安心だし。
安心だし?
自分のアルバムは確かに自分の友達だけと同期するわけですが、アミちゃんはさっちゃんが直接は知らない田中さんとも友達なので、田中さんや鈴木さんや佐藤さんのアルバムも追加される可能性があります。田中さんのは嬉しいけど、佐藤さんとは別に友達にならなくていいしな、なんてこともありそうです。
Moments内では友達の名前で検索することもできるので、田中さんの写真だけをずらっと並べることもできます。で、写真は自分のスマホに保存することもできます。自分のニュースフィードに投稿することもできます。
友達の友達ではあるとしても、自分が知らないところで自分の大量の写真がコレクションされたり、さらされたりするかもしれないですね。
あ、また脅かすようなことを書くと、テクノロジーの敵、と叱られるのでこの辺で。
ちなみに、Momentsをインストールしていない友達に同期すると、メッセンジャーで写真のアルバムと「Momentsをインストールしよう」という通知がくるそうです。いやだな。
ついでに、Momentsで顔認識されたくない場合は、Facebook上での顔認識をオフにしておけばOKです。やりかたは記事に書きましたのでそちらをどぞ。
Facebookもそのあたりの懸念は十分承知しているので、かなり丁寧にプライバシーについて説明しています。「聞いてないよー」と言わず、こちらも読んでから、便利に使いましょう。