Twitter創業者のジャック・ドーシー、「優柔不断でやりにくい人」の記事に反応
前回の投稿で、New York Timesのディック・コストロ(TwitterのCEO)についての記事を紹介したんですが、その中に「社員がジャック・ドーシーは一緒に働きにくくて優柔不断だ、と言ったので役割が減った」というくだりがあってあらあら~と思ったんですよ。
そしたら、今日、ドーシーさんが自分のブログで間接的に「ちがうもーん」と表明しました。
Twitterの創業者3人(ジャック・ドーシー、エヴァン・ウィリアムズ、ビズ・ストーン)と現CEOのコストロさんの人間関係ってちょっと複雑っぽい。子どもみたいな表現でざっと言っちゃうと、3人は仲良しだったけどジャックは途中から仲間はずれっぽくなって(会社もやめちゃった)、そのうち後から来たディックが有能なのでいろいろ任せていたら、今度はディックがエヴァンとビズを脇に追いやってジャックを呼び戻した、という感じ。
ジャックは取り立てられた時には既にモバイル決済で今がんがんやってるSquareを立ち上げた後でした。なお、エヴァンとビズはObviousという企業を立ちあげてソーシャルっぽくてキュレーティングっぽいサービスを準備中です。
んで、ドーシーさんのブログでの説明ですが、「ディック・コストロについてのNew York Timesのすばらしいコラムが私のTwitterでの仕事について触れていたけど、この仕事の形態が普通とちょっと違うので説明しておきますね」という書き出し(翻訳すると、ディックの記事の中でボクができないやつだからって仕事減らされたって書いてあったけど、それ、違うから。説明するから)。
2011年の春にディックに呼び戻されてからの仕事は、製品・デザイン・ブランドを統括する仕事だった。でも、ディックのCEOとしてのポジションが安定したので、2012年1月からはブランドとロゴの改善に集中し、自分の会社であるSquareにまた重点を置けるようになった。だから、それ以降は週に1回、火曜日の午後に顔を出すだけになったんだ。(だから、嫌われてるから仕事が減ったわけじゃないからねっ。)
実際のところは謎ですが、誰だってNew York Timesに「優柔不断でつきあいにくい人」なんて書かれたら反論したくなりますよね。
でも、こういう場合は知らん顔するのが一番だったかも。Squareも今のところ順調(スタバが採用した他、もうすぐニューヨークのイエローキャブでも使えるようになるらしい)です。事業で成功するのがこういうつまらない批評を人々の記憶から消去する最善の方法なんじゃないかな、と。
下の写真は、Squareを採用したヴィヴィアンタムの譚燕玉(左)とジャック(右)。優柔不断でつきあいにくいと言われて見ると、そうかもと思っちゃうのが申し訳ない。