Googleの社名は「スペルミスから生まれた」というのはちょっと違うらしい
せっかくの円高なので、Amazon.comでKindle本を買いました。「I'm Feeling Lucky: The Confessions of Google Employee Number 59」という本。紙版の方が1ドル安いんですが、日本には無料配信してくれないので、16ドルの電子版を。まだカード明細がこないのでいくらになるか分かりませんが1300円くらいだといいなぁ。
タイトルからも分かるように、Google創業直後に入社した、59番目の社員、ダグラス・エドワードさんの回想録です。まだ全体の7%(紙の本じゃないから何ページじゃなくて%)しか読んでいませんが、エンジニアじゃなくてマーケティング系の人なので、文系の私にとっては平易で面白いです。まだたどりついていませんが、多分、先日のページデザイン改変で辛くも生き延びた「I'm Feeling Lucky」ボタン誕生のエピソードも読めるんじゃないかと期待してます。
この本に、Googleという社名の由来もありました。Wikipediaには「新しい検索エンジンの名前を考えてドメイン名として登録した際、googol.comをgoogle.comと綴りまちがえたのがその起源と言われる。」と書いてありますが、これじゃまるで教養のないうっかりさんみたいですね。
この本では、10の100乗をあらわす「googol」を社名にしようとしてgoogol.comを検索したら、このドメイン名はもう登録されていたのと、抜け目のないラリー・ペイジが「数字は商標登録できない」と言ったからという2つの理由でGoogleになったとされています。まあダグさん本人がその場にいたわけではないのでこれも正確かどうかは分かりませんが、すくなくとも間違えて登録しちゃった、というよりはそれらしいです。
Wikipediaが参照元として記載しているスタンフォード大学のデビッド・コーラーさんのページ「Origin of the name "Google"」では、社名決定ミーティングのときにドメイン名がまだとられていないかPCで検索していたショーン・アンダーソンさんが、googolをgoogleというスペルだと間違えて「google.com」を調べたところ、これはまだ登録されておらず、ラリーがこの綴りを気に入ったからGoogleになった、とあります。
両方を総合すると、googolがgoogleになったのは確かにショーンさんのスペルミスがきっかけではありますが、ペイジ現CEOの慎重さも示すエピソードでもあったのでした。