FacebookがGoogle+の広告を拒否した話
日本が暑い暑い3連休だった間、Google+の一角ではFacebookをめぐってちょっとした騒ぎが持ち上がっていました。週明けまで引っ張ったら記事にしようかなと思ったんですが一応収束したみたいなんでやめました。
ざっくり言うと、アプリ開発者のマイケル・リー・ジョンソンさんが、自分のFacebookアカウントでFacebook広告を出したら掲載を拒否されちゃったという話。その広告というのは、「もしあなたがGoogle+のアカウントを持っているなら、僕をあなたのサークルに入れて」というもの。
ジョンソンさん、Facebookから「あなたの広告は無効にされました。われわれは広告ガイドラインに違反する広告を無効にすることがあります。残念ながら無効にした直接の理由をお知らせすることはできません。ご自分でガイドラインを確認してください」という通知を受け取ったそうです。
これを今度はジョンソンさん、Google+にそのまま投稿したんですね。「Facebookからこんなこと言われちゃった」って。で、「みんなこれを広めて、もし知り合いにメディア関係者がいたら教えてあげて」って。
その日のうちにSearch Engine LandやらSlashdotやらTechCrunchやらに瞬く間に広まりましたよ。で、なぜかその日のうちにFacebookが彼の広告を承認。その上、ジョンソンさんは望み通りGoogle+で有名人になれて、1000人以上のサークルに入ったわけです。
Facebookの広告ガイドラインの第6条aに「広告の拒否:Facebookは、理由に関係なくいつでも広告を拒否することができます。これには、競合製品またはサービスを宣伝している、または弊社の事業やユーザーとの関係に影響を与えると見なした場合を含みます。」とちゃんと書いてあります。多分FacebookはGoogle+の広告は「弊社の事業に影響を与える」と見なしたんですよね。だったら拒否し通せばいいのに。結果的にGoogle+の影響力を恐れて撤回したようにみえちゃってます。
それにしても、ジョンソンさん本人も驚いてますが、Google+では個人が一躍有名になるってことが頻繁に起きそうです。Google+のユーザー数予測を的中させたポール・アレンさんも、Microsoft創業者の同姓同名の人ほどの有名人ではなかったのに数日にわたって多数のメディアで紹介されたし。もちろんネタがちゃんとしていなければ埋もれますが、ブログやTwitter、Facebookよりもなんだかその可能性が高い気がする。うーん。まだ始まったばかりだからなだけ?