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エジプトの生の声が――Googleってというか、テクノロジーってすごい

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ムバラク大統領の亡命も間近かかといううわさもあるエジプトですが、まだインターネットが遮断された状態は続いています。電話回線はつながっているということで、GoogleとTwitterが協力して、国際電話にボイスメールを録音するとそれがツイートとして投稿される「speak2tweet」というサービスをつくっちゃいました(という記事を書きました。実はこのすごいサービスを早くお知らせしたくて「音声をテキストに変換して投稿する」んだと勘違いしたまま記事にしてしまったので、さきほど修正しました。ごめんなさい)。

このサービスを説明する公式ブログを書いているのは、サービスのカナメになったSayNowの共同創業者のシンさんと、Googleの中東・北アフリカ支社のプロダクトマネジャー、マルディーニさんです。中東・北アフリカ支社のマーケティング責任者が混乱の中で行方不明になっているという報道もあり、同僚のマルディーニさんは居ても立ってもいられなかったのではないでしょうか。

「Don't be Evil」とかなんとか、そういうのはおいといて、そういう個人の思いがテクノロジーとつながって必要とされるものを生み出したんだと思います。

これを書いている今も数分おきにツイートが投稿されています。雑音がすごくて聞き取れないものや、そもそも分からないアラビア語のものが多いですが、中には英語のメッセージもあります。女性の声で、「われわれは恐れていない。明日なんたら(ききとれず)広場にデモに行く。ムバラクは追放されるだろう。われわれと共にあれ」というように聞き取れる投稿もありました。この人が、明日無事でありますように。すごいサービスではありますが、こんなサービスが必要でなくなる日が早くくるといいです。

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