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あの夏の思い出:初海外旅行でシベリア鉄道

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 この夏の思い出は、お台場でガンダムを見ながらビールを呑んだことですが、ええと、夏休みの宿題みたいなばんちょ~のお題「あの夏の思い出」に取り組みます。

 これまでで最も印象に残っているのは大学3年の夏休み。当時は門限10時、家庭教師以外のアルバイト禁止という箱入り状態だったんですが、親を説得し、貯金をはたいて40日間の欧州流浪の旅に出たのでした。引っ込み思案で臆病者な私を引っ張り出してくれた友人には今でも感謝しています。

 横浜から船でナホトカへ行き、シベリア鉄道でモスクワ、さらに鉄道でレニングラード(現サンクトペテルブルク)、その後は列車や船で欧州をめぐりました(当時まだソビエトだったんで、レニングラードまではツアー)。

 シベリアの広大な大地や憧れのレニングラード、ケルンコンサートの会場やらアビーロードスタジオと、実際にその場に身を置けたのは幸せでしたが、何よりの体験は、「自分でなんとかしないとどうにもならん」という状況に放り込まれたこと。旅の途中で友人と別の目的地に行きたくなり、しばらく別行動にしたので。過保護に育ってぼーっとした女子大生だった私が、このとき初めて自分の頭でモノを考えたような気がします。そして、「やればなんとかなる」という妙な自信がついたのと、「人って親切」という発見をしたのが貴重な収穫でした。

 同じくらいの年のころ、ばんちょ~は米国の大学寮でショットガン対決していたと思うと我ながらコドモだなぁと思いますが、コドモなりに貴重な体験をしたあの夏、だったのでした。

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