ブログで望みの仕事を得た偽スティーブ・ジョブズ
偽スティーブ・ジョブズことForbesのジャーナリスト、ダン・ライアンズ氏がWeb2.0 Expoで講演を行いました。偽ジョブズとしてではなく、ダン・ライアンズとして。The Next Webにそのときの写真が載っています。もちろん、ジーンズに黒のタートルネックではありません。
同氏は講演でソーシャルメディアや偽ジョブズブログについて語っています。ライアンズ氏が偽ジョブズのブログを始めた理由は、「退屈」と「メディアビジネスが変わりつつあるという不安」。初めはForbesのオンライン部門でブログをやろうとしたけれど、断られたそうです。それでもどうしてもブログがやりたくて偽ジョブズブログを開始。やがてブログが話題になり、偽ジョブズの正体探しが始まりました。Forbesの発行人リッチ・カールガード氏も偽ジョブズの正体を暴こうとしていた1人でした。そこでライアンズ氏はカールガード氏に連絡を取り、「偽ジョブズ」としてForbesオンライン部門で仕事を得たのだそうです。
(注:当初、ライアンズ氏が偽ジョブズブログがきっかけでForbesに就職したような表現をしておりましたが、同氏は元からForbesの記者で、ブログがきっかけでForbesのオンライン部門でブログの仕事を得た、の誤りでした。お詫びして訂正いたします)
同氏が偽ジョブズブログで一番好きなのは、コメント欄で読者が「偽プーチン」と名乗るなど、キャラクターを作り上げているところだそうです。こうした交流はWeb2.0のパワーであり、「素晴らしいメディアの将来がわれわれの前途にある。われわれはオンラインドリームの強固な土台を作った。大手メディア企業が参入してくればもっと良くなる」と同氏は語っています。
以上、広瀬でした。