中学生にソーシャルメディア4
いよいよ4回目、最終回です。
まずはIce Break。
この日はチームワークではなく、個人個人の集中力を心理テストで試してみました。この1週間でYouTubeを見慣れたことと思いますのでこちらをみんなで見ました。
答えを書くわけにはいきませんが、昨年の生徒たちの第2問の正答率はだいたい30%。今年の生徒は驚異の90%!運動系の部活が多いからか、動体視力(?)が良いのか?ちなみに事前に社員で試したところほとんどわからなかったのです。
中学生たちのポテンシャルを感じました。
授業の開始ではこの1週間、ビューを増やすために何をやったか?について質問をしました。
まずその日のうちにクラスルームでクラスの全員に紹介をしたというのが最初のアクション。そして自分の携帯(この世代はほとんど持っています)から友達にメールで一斉送信。家族や親戚に話して見てもらった。やはり中学生はまだソーシャルメディアを活用していないので拡散するにはまだ限界があります。ちなみにMixiは15歳以上、Facebookは14歳以上(13歳未満は不可)となっており、彼らは微妙なボーダーです。
結果はどうだったでしょうか?ビューの数は1週間で840!中学生にして立派な結果となりました。みんなから拍手喝采でした。
YouTubeは分析機能があります。
これを見ると日本についでアメリカからの視聴があります。これは我々が社内エイリアス(メーリングリスト)を使って営業チームに拡散したからだと思われます。3位がフィリピン。こちらは私がFacebookでアップデートしたのですが、フィリピンの友人がシェアをしてくれたからでしょう。4位のサウジアラビア、5位のドイツは見当もつきません。それがソーシャルメディアなんでしょうね。
性別は男性が圧倒的。クラスの大半が男子だったからでしょうか。あるいは家族のPCを使ってお父さんのアカウントで見たとか。
再生場所ですが、携帯端末が45.4%というのが世相を表しています。実際クラスの生徒たちの9割は携帯電話から見たそうです。私はいわいるガラケーでYouTubeを見たことはないのですが、もしかしたら中学生はスマートフォン保持率が高いかもしれません。ちなみにパーゴルフがFacebook世界一になったという書籍でもFacebookでは通勤中の携帯電話を狙う方法が書かれていますが、まさにソーシャルメディアは携帯電話の時代なんですね。
こちらの統計情報を見ると、なんといきなり携帯端末での再生が一番多いのです。おそらくこれは我々先生側がFacebookやらTwitterで拡散しようとしたわけですが、それ以上に中学生のアナログ的な告知(くちこみ)の力が強かったという気もします。
なんどもつぶやいたTwitterですが、8件と意外に少なかったです。私はあまりTwitterを使う方ではないのですが、483人のフォローワーがいます。しかし私を含めてあまりアクティブではないのでしょうね。#urayasuのハッシュタグも威力はなかったようです。
さて、最後のIT体験はインターネット会議(WEB会議)です。シスコのWebExを活用してこれまで大阪からわざわざ授業のお手伝いに来てくれていた社員(田中君)が、今回は大阪から参加してくれました。
生徒には「ここにはいないように見えるけど、実はもう一人授業に参加していますよ」と言うと、みんな周りを見渡して気味悪がっていましたが(笑)。
そこでプロジェクターにWebExの彼の映像を映して見せました。「あれ?髪の毛きりました?」というのが最初の生徒の発言。そこまでちゃんと見えているんですね。
そして各テーブルにiPadとソニーTableteを配って田中君の映像とともに、彼がこの1週間どうやって拡散をしたかについてプレゼンをしてもらいました。皆タブレットを使い慣れているのか、画像を拡大してみたり、切り替えたり勝手に遊んでいました。
そして見たことのない人が突然画面に映りました。実はマニラにいる同僚に頼んで会議に参加してもらったのです。
彼が英語で自己紹介をして、YouTubeの感想を話してくれました。簡単な英語を使ってくれたので割とわかったみたいです。
彼も中学生との会話が楽しいらしく、いろいろ質問をしていました。ある男子生徒が質問をしたのを受けて
"Do you have a girl friend?"
"Yes!" "oh...!" "How many?" "Ten!!"
というわけで彼も爆笑!!
最後に25名全員から一言ずつ感想を話してもらいました。
「貴重な体験ができて楽しかった」「ITって最初なんのことかわからなかったけど、この授業で理解しました」「ビデオカメラを持って学校をまわったので他の部活の理解が深まった」「世界とつながるということが体験できた」
ととてもポジティブな感想でした。
全員で記念撮影をして終了。私もシスコの若手社員たちも充実感のあった授業となりました。
50分授業というのは集中しているとあっという間に終わってしまいます。中学生のころはなんて長いのか、と感じていたのですが、教壇に立つと全く違うのですね。
またチャンスがあればもっともっと準備をして中学生がITの世界を目指してもらえるように素晴らしさを伝えていきたいと思っています。