中学生にソーシャルメディア1
今年も浦安市立浦安中学校で社会人講座を持たせていただいています。
昨年度はアイディアを出して、最後に学校改革について校長先生にプレゼンをする、という体験をしてもらいました。
そのために
1)アイディアを整理するためのマインドマップ
2)アイディアを議論するためのブレーンストーミング
3)プレゼンをするあためのスティーブ・ジョブスのプレゼン力
の3つを実践しました。
その1ヶ月後にジョブスが亡くなったこともあり、彼らには深く名前が刻まれたことでしょう。
今年はFacebookのIPOというイベントがあったので、「ソーシャルネットワークで世界とつながる」というテーマを置いてみました。
ちょうど社内のメンタリング制度が立ち上がったこともあり、私がメンターをしている4名の若者達と議論をして準備をすすめてきました。
授業は50分を4回、計200分で行われます。
MixiもFacobookも中学生ではアカウントの作成が出来ませんし、まだまだ使いこなすまでにはならないでしょう。そこでYoutubeに学校紹介を載せ、その反応を確認する、ということにしました。アカウントは私のものを活用します。
それを次のような流れで進める事にしました。
1回目:ソーシャルネットワークを理解してビデオ作成のアイディアを出す
2回目:(宿題で)撮ったビデオを整理して1−2分のビデオを作成
3回目:ビデオに英語のキャプションをつけてYoutubeにアップロード
4回目:ビデオに対する反応やコメントを確認してソーシャルネットワークについて議論
以上を学校側に理解をしてもらったうえで準備を開始しました。準備をしていて様々な課題が見えてきました。そもそもYoutubeに中学生の顔を出して良いのか?
中学生にビデオの編集が出来るのか?それよりも時間が全然足りません。
1回目は自己紹介もあり、50分で議論まで終わらせるのは至難の業です。
ビデオ撮影は簡単です。シスコが買収したFlipvideo。高さ10センチほどのもので、簡単にHD品質でビデオが1時間撮れます。残念ながら事業を縮小したため、現在は売られていませんが、会社にはたくさん使われていない製品がありました。これを活用します。
生徒にイメージを理解してもらうためにYoutubeでどんな学校紹介があるか、を調べてみました。これが意外とないのです。たくさんのViewを得ている日本の学校紹介は、日本に留学で来ていた外国の生徒の投稿です。だいたい5−7分のものが多いのですが、それで20万ビューがあったりします。ただ紹介というよりは、自分が撮った画像を自分の故郷の家族や友達に見せる、という目的のようです。中学生が自分で作ったものは少ないですね。
ちなみに外国からの英語の反応は面白いですよ。たとえば「なんでみんな髪型が同じなの?」とか「日本のアニメと同じ世界!」なんてもの。アジアでは日本のアニメが広く見られており、高校生なんかがよく登場するのですよね。それでビューが増えるのでしょうか。
さて今日はその1回目。昨年は10名ほどの参加でしたが、今年は25名も参加がありチーム割りで苦労しました。
約20分で自己紹介、Ice Break(今回は誕生日順に並ぶ競争)、ITとソーシャルネットワークの説明、Youtubeのレビュー、を一気に終わらせ議論に入ります。
1チーム5−7名で、まず中学校の特徴は何か、を書き出しました。
今回は本当に時間が限られているので、じっくりと検討してすばらしいビデオを作る、という余裕はありません。目的はソーシャルネットワークを体験することなので、割り切って何でもOKのアイディア出しです。
1チームだいたい10ぐらいのアイディアが出たものを、2、3に絞り込むまでで時間が終わってしまいました。
生徒達はアイディアを出す、よりもFlipvideoを操作する方が楽しいみたいで、使い方の説明で奪い合いになってしまいました(笑)。
すでに先生の映像を撮り始めたチームも。
次の授業まで3週間あります。それまでに各チームが映像をたくさん撮ってくれる事になっています。
次回はそれをPCで編集することを体験します。
なおビデオに顔を出して良いか、という問題ですが、校長先生の名前で保護者にお手紙を出す事にしました。今回の講座の目的を伝え、もしインターネット上に顔がでては良くないと判断された場合にはお手紙で返信していただきます。
その場合には編集でカットすることとなるでしょう。
こういった手続きは、生徒の保護のために必ず必要なことですので、しっかりと学校と保護者の理解を得る事が重要です。
次は6月22日に授業があります。また更新します。