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スマートにビジネスをして人生もエンジョイしましょう

スマートに働くことが人生をエンジョイする第一歩

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コンサルティング時代にはいくつかの標語がありました。たとえば「Up or Out」。昇格できないなら会社を去れ。常に上昇志向が求められます。これはコンサルティング業界では普通の考え方なのです。

今働いているシスコシステムズは製造業ですが、そんな事は言われません。自分の仕事を確実にキチンとこなすことが大切です。ただしストレッチゴール、という厳しい掟がありますが...この話はそのうち致します。

もう一つ。「Work Hard, Enjoy Life」。ハードに働き生活も楽しもう。仕事に没頭はするが、一旦仕事を離れたら思いっきり遊び、自分の時間を楽しみバランスを取る。

コンサルティングプロジェクトが始まると昼夜に関わらず仕事が次々と降ってわいてきます。お客さんに「よく働くねぇ」と半分あきれられるのですが、それなりのフィーをいただいているので、それに見合った品質をアウトプットしなくてはなりません。 じゃぁいつ「Enjoy Life」なの?と思われるでしょう。私のいた会社ではまず夜からです。つまり仕事が終わったら何時であっても外に出て遊ぶ。夜の11時から焼き肉屋、というのは普通の行動です。もちろんその後も体力の続く限りリフレッシュに努める。翌日の仕事に影響があってはいけませんが、昼間の体力と夜の体力は別物、とばかりにがんばります(笑)。

私もそういう時代もありましたが、さすがに肝臓が続かず、途中からスカッシュ部を設立したりしてスポーツに移行しました。そして週末もよく遊びました。

さて、元P&GのVPであった和田浩子さんの著書「P&G式 世界が欲しがる人材の育て方」の最後に「Work Smart」を目指して働いた、というお話があります。いつまでも会社に残って仕事をするのではなく、日中は集中してバリバリと仕事を片付けて、早めに帰宅しリフレッシュする。「それが出来ればどんなに良いことか」と愚痴が聞かれそうですね。

「Work Smart」はもちろん職種や環境によってその実現の仕方は違うと思います。そしてプロジェクトが佳境の時にはスマート、なんて言ってられません。愚直にひたすら頑張るという時期もあるでしょう。しかし経済環境が悪くなり、社員数が減り続ける中、果たしてこれまでと同じ作業ボリュームと質でやっていけるのでしょうか。出来うる限りスマートに働き効率を上げる、という取り組みを否定できない状況ではないでしょうか。

シスコシステムズという会社に入り、一番驚いたのはその効率性の良さでした。生産性を上げるためにありとあらゆる手段を使い、そして見切るものは大胆に見切ります。IT活用が徹底され、「リソース(人)かITか?」といった質問はありません。ITです。

スマートに働く、ということは何も効率性だけを追求するものではありません。いかにイノベーションを起こして生き残るか、といった話題は最近どこでも聞かれます。イノベーションに関する書籍をいろいろ読んでみると、様々な方法論があるようですが、一様に述べられていることは「フィールドワーク」と「コラボレーション」の重要性です。

ITだけでイノベーションを起こすことは簡単でないにしても、ITを活用してこれらをより早く、より創造的に行うことは可能でしょう。 私はITコンサルタントとして長年仕事をして来ましたがそのうちの大半はコンサルティング会社でのビジネスでした。しかしIT製造業でコンサルタントをしているとまた違った目でビジネスを見ることが出来るようになりました。日々製品やサービスを開発し、吸収合併を繰り返し、貪欲にビジネスを開拓し続ける。「工数」で費用をチャージするビジネスモデルにはない、ビジネスそのものの開拓の面白さ。

シリコンバレーで行われているテクノロジーによる起業や変革。日々新鮮な驚きと共に、井の中の蛙になりつつある日本をなんとかしたいという思い。そんな気づきを綴って行ければよいな、と思っています。

そう、もう一つ大事な「Enjoy Life」ですが、プライベートブログ「知と経験のオープンエンド」で日々書きつづっています。

利酒師、ギタリスト、サッカークラブの代表、そして昨年度まで中学校のPTA会長でした。もうすぐ50歳になろうかという私ですが、益々知と経験に対する興味は尽きません。どうぞよろしくお願いします。

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