CES2015トヨタがFCV特許を開放、EVテスラと全面対決
CES2015は冒頭から大もめにもめています・・・・・・トヨタがFCVの特許を開放宣言!! @@
<出所: エンガジェット>
ええええええええ・・・僕を意識してるのぉおお・・・@@
テスラのモデルS・・・・・
<出所: http://car.watch.impress.co.jp/>
ふん・・・・FCVなんか・・・とイーロン・マスクさん
<出所 WiKi>
でも昔はあんなに仲が良かったのに とWSJ(ウオールストリート紙)
電気自動一緒に作ったジャン もう過去の話かああぁ
<出所:WSJ>
CES2015はやはり冒頭から疾風怒涛の21世紀を予感させる動きがありました。トヨタがMiraiに代表されるFCV(燃料電池車)の特許をオープン化すると宣言しています。2014年6月にEV(電気自動車)の特許をオープン化した米国テスラモータースと全面対決の様相です。この戦いで筆者はスマートテレビにおけるプラズマか液晶かの方式論争を想起しています。電気自動車の方式(一種の標準化)を巡って米国スタートアップ企業のテスラと既存の自動車業界のトップ企業トヨタとの戦いが始まりました。はたしてトヨタは電気自動車を叩き潰せるでしょうか?それとも寓話のガリバーのようにスタートアップの小人企業群に負けるのでしょうか?
今回のトヨタのFCV特許開放でこの構図が明確になりました。
政府や東京都にお願いしたいのは電気自動車の方式争いに関しては一方に肩入れせず、どうか両方を公平に遇していただきたいと思います。日産や三菱自動車は電気自動車(エンジンを積まない電気自動車)を推進しており、日本国内でも自動車企業の対応は分かれています。また国内でも今後のスタートアップ企業の動きもあるでしょう。
■ トヨタの大きなギャンブル
エンガジェットの記事などは電気自動車の時代にそれに水素のエンジンを積むというのはトヨタの大きなギャンブルだと述べていますトヨタはCES2015の冒頭でFCVの関わる1970個のパテントを開放すると発表しています。そして2020年まで著作権料支払いなしで自由に活用してくれと提案しました。どうやらトヨタはFCVに熱心な Honda, BMW, Hyundai and GMの参加 だけではエンジンを積まない電気自動車のテスラなどの新興勢力の動きに対抗するのには不足だとみているようです。相当テスラやグーグルの動きを怖がっていると思われます。
■ かつての蜜月、今後の対決、まるでグーグル対アップル
今から4年前、リコール問題に悩んでいたトヨタと資金などで困っていたテスラは提携し、テスラはトヨタから米国の工場まで入手しています。また両社は電気自動車を共同開発しています。しかし結局、両社は異なる道を選びました。日産のゴーン社長やテスラモータースのマスクCEOが笑ってパスしたとされるFCVの道をトヨタは選びました。
この間の経緯はグーグル対アップルにある程度、似ています。
異なるのはトヨタがグーグルのアンドロイドOSのようにアップル類似のOSを作る方向を目指したのではなく、エンジンを積まないEVに対してFCVと言う異なる道を選んだ点です。その理由は「EVは誰でも作れる」一方「エンジンは既存の自動車会社のノウハウの塊であり、それを搭載したFCVはスタートアップ企業が真似できない」と言われている点です。トヨタの大きな賭けは「FCVで勝てばアナログ自動車時代の序列が維持できる」と考えた点でしょう。そしてFCVで負ければ「その時は誰でも出来る電気自動車の世界で勝負すればよい」と言う戦略だと思います。
しかし電気自動車の電気スタンドが約1万ドルで立ち上がるのに対してFCVの水素スタンドは約百万ドルー2百万ドルかかると言われています。また1キロ当たり1-2円の電気自動車の燃費に対して水素の燃費は10円程度が精々だと言われています。
電気自動車の弱点とされるバッテリー(長い充電時間、短い走行距離)もアナログ技術ならば、FCVのエンジンもアナログ技術です。ムーアの法則が支配するIoTの時代にスマートカーの勝負がアナログの技術革新というのは面白いですね。
★★Toyota shares its fuel cell patents to help its hydrogen dreams come true