任天堂Tomodachi Life(トモダチコレクション 新生活)の米国導入、LGBT問題で批判され、遂に謝罪!!
昨年末までに国内で183万コピーを販売した任天堂3DS用の「トモダチコレクション 新生活」が米国に2014年6月6日上陸予定です。例の任天堂のアバターMiiによるゲームであり、EAからのゲーム、シムシティのように仮想の街を作り上げて楽しむゲームです。そこで発覚したのが仮想社会サービスであるにも関わらず同性婚が出来ないと言う制限でした。(同性のアバターMii同士の結婚式などが楽しめない)これに米国のアリゾナに住む23歳のゲイの男性が怒り、同性婚が可能なようにゲームの修正を考えて欲しいと訴えましたが、任天堂の答えはにべも無くノーでした。そこで「任天堂は、LGBT問題に理解が無い」というキャンペーンが広がり、遂に任天堂は謝罪に追い込まれています。しかしゲームの変更はしないと言う方針のようです。
米国だけでは無く欧州でもオランダ、北欧などを中心に「LGBTの結婚差別、就職差別を撤廃し、同性婚を認める動き」が広がっています。またLGBT問題は社員のオフィスにおける自己表現の自由の象徴と言った理解が進み、モノのインターネットの時代に多様なサービスを作り上げるべく「社員の表現の自由の保証」「雇われ感の払拭」の象徴としてグーグル、マイクロソフト、フェイスブックが6月末のプライドパレード(LGBTの差別反対運動)に組織的に参加します。アップルも会社を上げての参加が報じられています。
フィリップコトラーの成熟社会における生活者の高次欲求の一つ自己表現の自由=多様性への対処の為には社員の多様性の保証(表現の自由の保証)による多様なサービスの開発(異質、個性的な生活者ニーズへの対応)がビジネスの鍵を握ります。
任天堂はこう言った動きに理解が無く、取り組みが遅れている訳です。その象徴がTomodachi Lifeでの対応です。一方ライバル企業はプライドパレードに積極参加しています。
折角、枯れた技術の水平思考と評価され、またすれ違い通信はモノのインターネットの世界で類似の発想が他社の新しいサービスを生み始めている中、任天堂の古いビジネスモデルへの固執、古いカルチャーを破れない姿勢が目立ちます。これが3期連続営業赤字の遠因でしょう。惜しいですねえ。
国内では「雇用における男女の均等な機会と待遇の確保のために」と題する通達が厚生労働省から出ており、法律違反の中に同性に対するセクハラが加えられました。(間接差別内容の拡大)2014年7月から施行されます。これは明らかにLGBT差別撤廃を意識しています。今後社内で大きなテーマになります。
国内の家電崩壊もそうですが、モノのインターネット時代の変化についていけないとこうなります。怖い時代です。
<追>
モノのインターネット時代に文化面から対応していないのは任天堂だけではありません。好調なダイキンの仮想社会サービス(セカンドライフ)のシム、トレンザも組織運営が時代遅れだと批判が出ています。
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Tomodachi Life Direct 4.10.14 動画
岩田社長、お風呂入ってる場合じゃないですよ・・ちょっとまずそう・・・
<出所:Nintendo>
★★ Nintendo sorry for exclusion of same-sex relationships in Tomodachi Life
★★Nintendo says no to virtual equality in life game